
ご協力頂いた方々、本当に本当にお疲れ様でした。
そしてありがとうございました。

さて今日はD1の1つの目玉でもあるD-magicのステージの紹介です。

今年のメンバーは前回のブログでも紹介した4人。
今回D-magicのメンバーが発表されたのは今年の8月。
4人の中では何度もミーティングを重ねた上で、どのようにイメージを作り上げそしてメッセージを打ち出していくかが決められた。
ショーの構成、そしてヘアデザインどれをとっても見応えがありそして何よりもクールだった。
ヘアスタイルも同じことが言えるのではないか。一人一人の素材へ似合わせる。多くのお客様が来店するサロンではついついこの部分がおろそかになりやすいのではないだろうか。人がもつ素材にはいくつかの要素がある。毛流、クセ、ダメージ、骨格、レングス、肌の色、髪の色、キャラクターなど、似合わせるポイントというのは千差万別だ。いかに決められた時間の中でこのポイントを決め、仕上げられるか、美容師としてプロとして力量が問われてくる部分である。そのためにはベーシックをしっかりと押さえ、デザイン力の幅を広げることがとても重要となってくる。
Lady Gagaのポップな音に合わせ登場した華やかなモデルたち。ステージでこれから何が始まるのだろう。音の転換。一気に現代音楽へと変わり緊張感が増してくる。内田さん、川戸さん、川尻さん、北尾さんの順に登場。それぞれが個性を持ち、立ち振る舞い、切り出し方、それぞれがそれぞれのやり方でデザインにはいる。次第に音が変わっていく。会場は一瞬静けさが広がった。

GOROさん
民族系楽器ミュージシャンのGOROさんの音が入ってくる。風の音、水の流れる音、動物や鳥の鳴き声、GOROさんが奏でる楽器と次第に融合してくる。さっきのPOPさのひとかけらも残っていない。緊張感があるはずなのになぜか体がリラックスしていく。都会での喧噪からこのとき大自然の大地にトリップしたかのようであった。

北尾さん

内田さん
4人のカットは次第に終わりを迎えようとしたいた。一人また一人、カットを終えたモデルたちはステージ後方にもうけられたパーテーションの裏へと消えていく。

光でモデルが着替える影が映し出される。何かへ変わろうとしているのか。その影は美しく、変化への美が映し出されているかのようであった。

川戸さん
スタイリッシュなリアルクローズに身を包んだモデルたちは元の場所に戻り、そしてデザイナーからの最後のフィニッシングを施される。着々と完成型と近づいていく。

川尻さん
昨年グランプリを取った川戸さんは、見違える程に完成度があがっていた。
D7でもおなじみの北尾さん、川尻さんは独特な世界感で見ているもの目を釘付けにしてくれた。
最後に北尾さんが落ち着きをはらいつつフィニッシング、4人のモデルがラインナップ。

そこには始まりを一掃するかのようなクールな女性像が作り上げられていた。ただただクールだった。

現在はあらゆる情報がインターネットのクリック一つで得られ、自らの目と足を使う事無く物が買える時代になった。
それは確かにこの世の中を便利にしてくれた文明の機器である。
が、しかし多くの人々は個性を失いそして作られた情報により本来の感性と言うものを見失いつつある。
もう一度、この4人が打ち出した、アイデンティティーという言葉の意味を考えたいと思う。

次回はついに決まった今年のスターです。
