次のエリアです。ここは両側にホームがあるため、床下まで撮影ができません。
最北のパシフィック(2-C-1の軸配置)機、旭川機関区所属のC55 50です。C55は、函館本線、室蘭本線、宗谷本線で活躍しましたが、有名なのは、宗谷本線の急行「利尻」です。
50号機は、2次型で、流線型以前の1次型とは、見た目はあまり変わりません。北海道のカマは、密閉キャブになっていますが、D51のような切詰めデフではありません。
また、大型機でスポーク動輪を履いた最後の形式でもあります。すごくバランスの取れた機関車です。
C55の牽引する急行「利尻」…撮りたかったなぁ…。
隣は、スハ45 14です。S27年7月、川崎車輌製で新製配置と最終配置は函館運転所(函ハコ)で、S61.10.30に廃車となり、ここへきました。
急行ニセコをはじめ、数々の道内の急行列車に活躍しました。
お色直しをされていますが、側面の雨樋が外れたのか、外したのか…、なくなっています。雨樋の裏側になる部分の腐食が目立っています。
また、窓枠がアルミサッシ化されていません。
端部の白いボックスは、エアコンの室外機です。
車内の様子です。手前の右側がトイレですが、立入りはできません。ここに来てからだと思いますが、座席はすべて撤去され、お座敷状になっています。
車端部です。奥はC55です。渡り板をフックで引っかけてみました。普通、車端部の渡り板は、跳ね上げていますが、冬季の北海道では、凍結して下ろせなくなるので、鎖とフックで引っかけて斜めにしておきます。
寒地向けの客車の装備の一つです。
トップナンバー、スハフ44 1です。S27年12月日本車輌製で、スハ45 14同様に函ハコに所属、廃車年月日も同様です。
今となっては伝説になってしまいましたが、C62重連の急行ニセコ、そして快速C62ニセコ号で使用された車輌と同型車です。
トップナンバーは、窓枠がアルミサッシ化されています。トイレの窓も、最近のタイプになっています。
奥のデッキの連結面側が、車掌室です。
2両とも、デッキ横の愛称板は、C55にちなんでか、「利尻」が入っています。
こちらの車輌も、側面の雨樋がありません。その部分の腐食が目立ちます。
スハフ44 1の車内です。2重窓の内側は、すべて上昇しています。
車内はオリジナルのままで、かつてC62ニセコ号で、山線通いしていた時を思い出します。
シートに腰かけて、車窓に目をやると、C62の汽笛が聞こえてきそうな感じがします。
次は、いよいよここの博物館の目玉(?)の登場です。