いやはや、週一で更新しようと思っていたのに、気付けば1ヶ月以上経っていました
時差投稿にも程がありますが、今回は4月末から行っていった職場や友人へのカミングアウトについてお話したいと思います。
ちょこちょこと触れてきましたが、私の職業は助産師で、入院は産科のみの小規模の病院で働いています
人間関係良好でマンパワーもあるホワイトな職場です
4月に育休から復帰の予定でしたが、この騒動によって復帰できず、休職中です。
最初は間質性肺炎か?心不全か??というところだったので、師長さん(最高上司)と同期にもその疑いがあると伝え、復帰が2週間ほど遅れるかも〜と話していました。
師長さんには受診する度に経過を伝えていました。
すぐ戻る予定でいたので、他のスタッフには伝えずでした。
しかし、事態は変わり、がががのがーんとなったので、こりゃいかん、治さねば!休職だ!!ということになりました。
この頃は本当にショックで診察受ける度にどん底に落ちていたし、信じられなかったので、癌になったことは師長さんにしか伝えませんでした。
同期に話すかは迷ったけど、あまりにも状態が悪過ぎて、人に話せば話すほど本当のことになっちゃうんじゃないかって怖くて話せませんでした。
しかし、師長さんから、業務上隠しておくことはできないからと、理事長先生、院長先生、主任さんには話したよと報告あり。
もちろんオッケーです
むしろ、これまで秘密を握らせちゃってごめんなさい
そして、他のスタッフからもちょこちょこと私について聞かれるけど、同期には話してるのか?他のスタッフには話してるのか??と質問。
話す気になれないので、話さないでほしいとお願いしました…(また秘密を握らせるw)
しかし、その後、同期からLINEで大丈夫?と聞かれ、同期には状態を説明しました。
「大腸癌で転移があって、手術できない状態で、抗がん剤治療中だよ。かなりショックだったけど、今はもう立ち直って前を向いてるから、悲観しないで応援して欲しい!」
同期は3人いて、一緒にこの職場に転職してきて、普段から助け合って過ごしていて仲良しです。
ちなみに、1人目の出産は同期に取り上げてもらい、2人目と3人目もベビーキャッチ(生まれてきた赤ちゃんの処置をする)してもらうほど信用しているし、大好きです
そんな同期達からは、「ビックリしたけど、応援するよ!!」と前向きな言葉をかけてもらい、応援の写真入り色紙ももらい、本当に嬉しかったし力になりました
でも、やっぱりまだたくさんの人に話す気にはなれず、同期達にも秘密を握ってもらい、他のスタッフには話しませんでした。
(また秘密を握らせる←)
だけど、抗がん剤治療が始まり、退院して間もない頃、このまま秘密にしている方がストレス!←となり、カミングアウトする決意をしました。
シフト勤務でいつの時間行ってもいっぺんに全員に話すのは無理なので、お詫びのGODIVAと共に同期に伝えたこととほぼ同じ内容の手紙を置いてきました。
とはいえ、その日に勤務でいるスタッフからは「大丈夫なの?」と声をかけられる。
説明をしたらみんなビックリしてた(当たり前だw)
美人薄命って言われたw
(美人じゃないし、死んでない!失礼な!w)
あまり深刻に話すのが元々得意ではないので、ヘラヘラニコニコ話してました
そしたら、早くも話を聞いた同じガンサバイバーの少し年上の先輩がやってきて「ちょっと、何で笑ってるのよ〜!こっちが泣けてきちゃったよ!」と泣いてくれていました。
それ見たら私もヘラヘラしながら泣いちゃったよ
色々と癌サバイブしていく上での思いを話して共感し合い、家にずっといたら沈んじゃうから気分転換に何もできなくてもいいから顔出しに働きにおいでと言ってもらい、色々と救われました。
お互い頑張りましょうと言ってその日は帰りました。
本当にこの職場で良かったなと思いました
この頃から色んな人に打ち明けよう。
そして、1人でもこんな辛い思いをする人を減らせるように、健診やがん検診を受ける啓蒙運動をしようと思うようになりました。
あと、お葬式になってからみんなが私に会いに来るんじゃ、私はみんなと会えないし、死にそうになってから会うんじゃ、みんな私の印象が病人で終わってしまうから、元気な内にお友達に会いたいなと思うようになりました。
夫とは中高の同級生なので、【私と夫を励ます会】と銘打って同窓会開こうよ!と夫に持ちかけたら、あっさり断られてしまったけど(笑)
少しずつ時間をかけて、中高の同級生、大学の同級生、同期、元同期、趣味友、ママ友と、大事な友達にはみんなに伝え、会うこともできました
啓蒙活動もして、健診や検診、人間ドックを受ける人が見られて、とても嬉しく思っています
それにしても、カミングアウトは怖い…
私が伝える情報が重過ぎて、みんなの反応が当たり前だけど重過ぎて、その重さに辛くなる
特に医療者の友達は事態の深刻さをよく分かってる分、いくら私が笑って前向きだよって話しても、みーんな眉間に皺寄せて黙っちゃってね、あれは辛かったな。
でも、今まで「会いたいね〜」で終わってはや数年たっていたのが、私が病気と分かったら数週間後には集まってくれて、感謝でいっぱいです!
私をきっかけにみんなで集まれて、病気になった甲斐があったわ
いつか…と思っていたらダメですね。
思ったら即行動しないと!
時間は待ってはくれないし、いつ何が起こるか分からないのだから。
集まってくれたみんな、本当にありがとう
嬉しかったし、力になってるよ!!
友達と集まるとたくさん話してお腹抱えて笑って、とても楽しくてナチュラルキラー細胞が働いてる感じがします
これからも大事な人達と大事な時間をたくさん過ごして、癌細胞をやっつけたいと思います