第6話 刹那の閉鎖空間(クローズド・サークル)
~寝台特急「超新星」連続殺人事件~
~前書き~
この物語はフィクションであり、登場する人物や団体等は実在しません。
あくまでも自作小説であるという観点での閲覧をお願いします。
~これまでの話~
第1話 静寂の祝杯 三部作
Part1 招待 Part2 検証 Part3 燃焼
第2話 悪夢の蜃気楼 五部作
Part1 集結 Part2 混沌 Part3 炎上
Part4 暗転 Part5 共犯
第3話 忘却の解放 三部作
Part1 包囲 Part2 焦点 Part3 自白
第4話 殺戮の救急救命 三部作
Part1 不審 Part2 方位 Part3 阻止
第5話 冷徹の氷塊 三部作
Part1 氷結 Part2 凝固 Part3 融解
第6話 刹那の閉鎖空間 九部作(予定)
Part1 黄泉からの招待状
Part2 姿なき計画者
Part3 血塗られた殺人劇の開幕
Part4 猛毒に満ちた車両
Part5 非情な観測手
Part6 決起した名探偵
Part7 蠢く忠誠心
Part8 食い止めた名探偵
Part9
~登場人物~
江戸川 コナン
毛利 小五郎
毛利 蘭
灰原 哀
阿笠 博士
目暮 十三
高木 渉
佐藤 美和子
金田一 一…不動高校2年。IQ180の名探偵。
七瀬 美雪…不動高校2年。はじめの幼馴染み。
剣持 勇…警視庁捜査一課警部。
明智 健悟…警視庁捜査一課警視。
高遠 遙一…地獄の傀儡子と呼ばれる犯罪芸術家。
◎寝台特急「超新星」乗務員
星野 航(ホシノ ワタル)…運転手
向井 隼人(ムカイ ハヤト)…車掌
斎藤 智史(サイトウ トモフミ)…車掌
武内 亮(タケウチ リョウ)…シェフ
白石 莉紗(シライシ リサ)…車内販売員
◎東都科学大学天文学サークル
金城 竜太(カネシロ リュウタ)…東科大4年。天文学サークル部長。
雨宮 泉(アマミヤ イズミ)…東科大4年。天文学サークル副部長。
大沢 海斗(オオサワ カイト)…東科大4年。
青木 雅之(アオキ マサユキ)…東科大4年。
勝田 俊斗(カツタ シュント)…東科大3年。
小芝 陽平(コシバ ヨウヘイ)…東科大3年。
天野 璃音(アマノ リオン)…東科大3年。
上地 沙希(カミジ サキ)…東科大3年。
岩崎 燿司(イワサキ ヨウジ)…東科大3年。
栗原 めい(クリハラ メイ)…東科大3年。1年前に自殺。
~あらすじ~
ある日、毛利探偵事務所、金田一宅へ届けられたいわくありげな招待状…
招待状には東京・函館間を結ぶ寝台特急「超新星」の乗車券が同封されていた…
事件のにおいを嗅ぎつけたコナンと金田一は、超新星へ乗りこむことに…
運命に導かれ、対峙する二人の名探偵…
そのとき、列車に乗り合わせた乗客が何者かに次々と殺害され…
列車も「ダストトレイル」と呼ばれるテロリスト集団に占拠され暴走してしまう…
殺人列車と化した閉鎖空間の中で、二人の探偵はこの事件を食い止めることができるのか!?
~本編~
乗客の中に紛れ込み、通路に出て誰かと電話している様子の高遠…
一方で、運転手の星野に車内で事件が起きたことを伝えるため…
運転席へと向かう車掌の斎藤…
事件の内容を車掌に伝えると…
星野 「なんだって!?」(驚いた様子で)
「車内でまた殺人事件が!?」
斎藤 「えぇ…」
星野 「では、すぐに最寄り駅に停車します。」
斎藤 「いや、このまま終着点の函館へ向かえ!」(強い口調で)
星野 「んっ!?」(車掌の雰囲気に違和感を感じて)
懐から拳銃を取り出し、星野に拳銃を突きつけて脅す斎藤…
斎藤 「動くな!」
星野 「どういう事だ!?」
斎藤 「いいから言う通りにしろ!」
「このまま列車を走らせるんだ!」
車掌の斎藤が運転席を制圧した直後、斎藤の携帯に着信が…
斎藤 「予定通り運転席を制圧しました。」
高遠 「ご苦労…」
「こちらの合図があるまで動かないように…」
斎藤 「はい。」
斎藤との電話を切り、ダイニングカーへ戻ろうとする高遠…
一方、コナンと金田一は何やらヒソヒソと話している様子で…
コナン「ねぇ、お兄ちゃん!」(金田一に向かって)
金田一「何だい?」
コナン「もうわかってるんでしょ?」
「犯人が誰なのか…」
金田一「いや…」
「今わかっているのは、被害者たちの共通点だけで…」
「コナン君こそ、もうわかったのかい?」
コナン「ボク子供だからわかんないよ。」
「でも、次に狙われる人ならわかるよ。」
金田一「あぁ、それならオレもわかってるよ。」
コナン「じゃあさ…」(金田一の耳元でヒソヒソと)
金田一「………」
コナン「どう、この作戦…」
「のってみる気ある?」
金田一「イチかバチかかけてみるか…」
コナン「じゃあ、ボクは殺人犯を…」
金田一「オレはアイツの正体を…」
コナンと金田一が固く握手をした後…
コナンの携帯に阿笠博士から着信が…
コナン「もしもし、博士か?」
阿笠 「あぁ…」
「1年前に亡くなった栗原めいっていう学生について調べておいたぞ。」
コナン「彼女は本当に自殺だったのか?」
阿笠 「あぁ、彼女が亡くなった日の翌日の朝刊に載っておったよ。」
「東科大1年の彼女は天文学サークルに入っておったんじゃが…」
「サークル仲間とのトラブルに苦しんでおったようじゃよ。」
「警察も他殺の線は薄く、現場に遺書も残されておったことから…」
「自殺と断定したそうじゃ…」
コナン「サークル仲間とのトラブル?」
阿笠 「そうじゃ、詳しくは載っておらんかったんじゃが…」
コナン「そうか、ありがとう。」
阿笠博士との電話を切り、ダイニングカーへと戻るコナン…
ダイニングカーでは、二人の犠牲者が出たことに…
サークルのメンバーがピリピリした雰囲気であった…
上地 「もう嫌、耐えられない!」(怯えた様子で)
天野 「そうよ、何で私達がこんな目に遭わないといけないのよ!」(怯えた様子で)
勝田 「まぁそう言うなよ。」
上地 「あなたはのん気でいいわよ!」(強い口調で)
「次は私が狙われるかもしれないのに…」
小五郎「おや、上地さん…」
「今のは聞き捨てなりませんな…」
「あなた達が狙われる理由に何か心当たりあるんですか?」
上地 「いえ…」
「とにかく私は部屋に戻ってるわよ!」
「これ以上、殺人犯と一緒になんか居たくないし…」
勝田 「オイ、沙希!」
「ちょっと待てよ!」
上地 「一人で居る方がよっぽど安全だわ。」
「自分の身は自分で守りますから…」
そう言い、ダイニングカーを出て、自分の部屋へと戻る上地…
大沢 「じゃあ、オレ達も部屋に戻るか。」
青木 「そうだな。」
天野 「皆で一ヵ所に集まっている必要もないしね。」
小五郎「ちょっとアンタら!?」
「車内に連続殺人犯がいるかもしれないこの状況で…」
「一人になるのは…」
天野 「あなたは探偵であって、刑事じゃないのよ!」
「私達をここに拘束する権限なんてないわよ!」
コナン「…そろそろ犯人が動くな…」(心の中で)
自分の部屋のドアの隙間に紙切れが挟まっていることに気づいた上地…
上地 「んっ、何かしら?」(手紙に気づき)
「…犯人の正体がわかった…」(手紙の文面)
「…ラウンジカーで待ってる…」
「誰からかしら?」
置き手紙を疑いつつもダイニングカーへ向かう上地…
ダイニングカーには誰もおらず、しばらく待っていると…
背後から急に声を掛けられ、驚いた上地は一歩後ずさりし…
上地 「何だ、あなたか…」
「後ろから急に声掛けるから、びっくりしたじゃない…」(笑いながら)
「で、犯人って誰なの!?」
上地の背後に現れた人物は、右手にブロンズ像を持っていて…
今にも上地に殴りかかろうとしたところ…
上地 「ちょっと、何よ!?」(驚いて焦っている様子で)
「もしかして、部長と副部長を殺したのは…」
「あなただったの!?」
「やめて!!」(怯えた様子で)
コナン「そこまでだ!!」
「すべては1年前に自殺した同じサークルメンバーの栗原めいさんのため…」
「…だったんでしょ?」(犯人に問いかける感じで)
「連続殺人犯の小芝陽平さん?」
上地 「陽平、どうしてあなたが…」
「どうして金城部長と雨宮副部長を!?」
小芝 「どうしてだと…」
「お前にも心当たりはあるはずだぜ!」
上地 「それは…」
コナン「栗原さんの自殺の原因が…」
「サークル内でのトラブルだったからでしょ?」
小芝 「あぁ…」
コナン「ボク気づいたんだ…」
「サークルのメンバーの名前にある共通点があるってね。」
「最初の被害者の雨宮泉さん…」
「“泉”の字に“水”が含まれてるでしょ?」
「第二の被害者の金城竜太さんには…」
「“金”の字が…」
「そして、次に犯人が狙おうとしたのは上地沙希さんで…」
「“地”の字が含まれている…」
「順番に並べると“水・金・地”…」
「もうわかるよね?」
「犯人は、太陽系の惑星の名前の順に犯行を行なっていたんだ!」
「その証拠に、2件の犯行に使われた凶器の金属も惑星と関連している。」
「水星は水銀、金星は銅、地球は緑青、火星は鉄、木星はスズ、…」
「土星は鉛、天王星は白銀というように、惑星と元素の関係から…」
「第一の殺人で使用されたジメチル水銀は、水星と水銀…」
「第二の殺人で使用された鈍器は銅で、金星と銅…」
「そして、今手に持っている錆びついたブロンズ像は、地球と緑青…」
「緑青は、銅が酸化されてできる錆の事だよ。」
「小芝さんは、殺したいと思っている人物に…」
「偶然惑星の名前の一部が入っていることに気づき、犯行を行なった…」
「どこか間違ってる?」
小芝 「何なんだ、お前は!?」(驚いた様子で)
コナン「江戸川コナン、探偵さ…」
小芝 「探偵…?」
「なかなか賢いボウヤだな。」
「確かに二人を殺したのはオレだよ。」
「ただ、君の推理は一つだけ間違っている…」
「サークルのメンバーに惑星の名前の一部が入っていることに気づいたのは…」
「オレだけじゃない。」
「部長も副部長も知っていたよ。」
「沙希、お前もな。」
コナン「えっ!?」
小芝 「1年前、部長と副部長、沙希がめいに何をしたか…」
「忘れたとは言わせねぇぜ。」
「ボウヤなら知ってるよな?」
「何年か前に冥王星が太陽系の惑星のグループからはずされたことを…」
コナン「うん。」
「それじゃあ、まさか!?」
小芝 「めいは冥王星の“めい”…」
「なのに、こいつらは冥王星が惑星からはずされたことに便乗して…」
「めいをこのサークルから追い出そうとしたんだよ!」
「それを苦に思って、自殺したんだよ!」
「単なる悪ふざけとはいえ、みんなこいつらが悪いんだよ!!」
再び上地に襲いかかろうとする小芝を時計型麻酔銃で眠らせるコナン…
小芝 「………」(麻酔が効いて)
上地 「陽平、陽平!」
「彼、どうしちゃったの!?」
コナン「心配しないで…」
「ただ眠ってるだけだよ。」
上地 「そう…」(ホッとした様子で)
盗聴器で小芝たちの会話を聞いていた高遠は…
高遠 「…使えないヤツだ…」(心の中で)
「…あの小さな探偵の手に落ちるとは…」
「さて、こちらもそろそろ始めるとするか…」
金田一「いや、始めさせはしねぇよ。」
「こっちもケリをつけようじゃねぇか。」
「そうだよな、高遠?」
-----> To be continued...
Part9の公開は2015年1月25日(日)の21時頃の予定です。
~Next Conan's HINT~
手下
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