第4話 殺戮の救急救命(コード・ブルー) 阻止




~前書き~

 この物語はフィクションであり、登場する人物や団体等は実在しません。




~これまでの話~

 第1話 静寂の祝杯 三部作

   Part1 招待   Part2 検証   Part3 燃焼


 第2話 悪夢の蜃気楼 五部作

   Part1 集結   Part2 混沌   Part3 炎上
   Part4 暗転   Part5 共犯


 第3話 忘却の解放 三部作

   Part1 包囲   Part2 焦点   Part3 自白


 第4話 殺戮の救急救命 三部作

   Part1 不審   Part2 方位   Part3 阻止





~登場人物~

 江戸川コナン
 灰原哀
 円谷光彦
 小嶋元太
 吉田歩美
 小林澄子 帝丹小1年B組担任
 平井和美 帝丹小1年B組副担任
 白鳥警部
 佐藤刑事

 矢吹 蒼汰(ヤブキ ソウタ) 不審な男
 北村 朱莉(キタムラ アカリ) 203号室 入院患者
 南田 勝弘(ミナミダ カツヒロ) 203号室 入院患者
 東山 美玖(ヒガシヤマ ミク) 203号室 入院患者
 西川 輝彦(ニシカワ テルヒコ) 203号室 入院患者




~本編~





 小林先生と同じ病室の203号室に真犯人とターゲットがいることを知り…

 203号室へと急ぐコナン…




コナン「203号室、ここか…」

   「この病室に入院しているのは…」

   「小林先生を含めて…」

   「北村さん、南田さん、東山さん、西川さんの5人か。」

   「この中に殺し屋に殺人を依頼した犯人とターゲットが!?」

   「待てよ…北村、南田、東山、西川…」

   「4人とも方角を示す漢字が含まれている。」

   「もしや、あの暗号!?」

   「そうか、わかったぞ!」

   「ターゲットが誰なのかも、犯人が誰なのかもな!」




 何食わぬ顔で病室へと入るコナン…


歩美 「コナン君!」

元太 「遅せーぞ、コナン!」

光彦 「もうどこ行ってたんですか!?」

コナン「ちょっとトイレに…」(焦りながら)

小林 「コナン君も来てくれていたのね。」

   「途中でいなくなって、みんな心配してたのよ。」

光彦 「また一人で抜けがけして…」

   「何か企んでるんじゃないでしょうね?」

コナン「んなわけねぇーだろ!」(笑いながら)




 辺りを見回し、犯人とターゲットの姿を確認するコナン…


コナン「小林先生も元気そうでよかった。」

   「さぁ、みんながいても邪魔になるだけだから…」

   「そろそろ帰ろうぜ。」

歩美 「もう帰っちゃうの?」

   「コナン君、さっき来たばっかりなのに…」

哀  「あなた、見かけによらず冷たいのね。」

コナン「オイオイ…」(苦笑い)




 急かすように病室を出るコナン達…


コナン「ねぇ、白鳥警部…」(ヒソヒソ声で)

   「あのね…」(ヒソヒソ声で)

白鳥 「何だって!?」(驚いた様子で)

コナン「でも、大丈夫だよ!」

   「真犯人も実行犯もわかってるから…」

白鳥 「で、僕らは何をすればいいんだい?」

コナン「とりあえず、ヤツらが動くのは…」

   「この病室が手薄になる時間帯…」

   「だったら、犯人達の思い通りにさせてやろうじゃねぇか。」

   「白鳥警部はこの事を佐藤刑事に伝えて!」(お願いするように)

白鳥 「わかったよ。」

   「でも、どうして佐藤さんなんだい!?」

コナン「いいからいいから!」(何かを企みながら)

白鳥 「なるほどね。」

   「君の考えていることはわかったよ。」

   「犯人達を一網打尽にする作戦ってわけか。」

コナン「そうだよ。」

   「じゃあ、お願いね!」(子供っぽい口調で)




 そして、夜になり、203号室に矢吹という怪しい男が入ってきて…

 ターゲットのベッドの前に現れたその時…


コナン「そこまでだ!!」(勢いよく強い口調で)

矢吹 「誰だ!?」

コナン「江戸川コナン、探偵さ…」

矢吹 「探偵だと?」

コナン「こんな遅くに病室に何の用?」

矢吹 「チッ!」(舌打ち)




 状況が悪いと思ったのか、その場から立ち去ろうとする矢吹だったが…


???「待ちなさい!」

矢吹 「何だこの女!」

   「足骨折してるんじゃなかったのか!?」

???「お生憎様…」

   「さっきまでこのベッドに横になっていたのは…」

   「小学校の先生だったけど…」

   「入れ替わったのよ。」

   「この、男勝りな女刑事とね!」

白鳥 「佐藤さん!」

佐藤 「白鳥君、一人も逃がさないわよ!」

白鳥 「えぇ、この病室の周囲はすでに固めてあります。」

   「もう逃げ場はありませんよ!」

矢吹 「くそっ!」

佐藤 「あなた、ある人に雇われた殺し屋よね?」

   「一体誰に依頼されたのかしら?」

矢吹 「………」(無言で)

佐藤 「たとえあなたが黙秘し続けても、時間の問題よ。」

コナン「そうだよ、お兄さん!」

   「ボク見ちゃったもんね!」

   「何かが書かれた紙切れをね。」




殺戮の救急救命 暗号




   「最初はピンと来なかったけど…」

   「紙切れに書かれた絵と…」

   「この203号室の入院患者の名前を見たら…」

   「すぐにひらめいたよ!」

佐藤 「もしかして暗号!?」

白鳥 「どういう意味なんだい、コナン君?」

コナン「まず、東西南北の方位を表す記号の上に書かれた太陽…」

   「太陽は東から西へ沈む…」

   「つまり、東から西を『東→西』と考えて…」

   「この病室の入院患者の名前を見ると…」

   「もうわかるよね?」

佐藤 「そうか!」

   「東から西というのは『東山→西川』を意味しているのね。」

   「東山さんから西川さんへ…」

   「つまり、この男に殺人の依頼をしたのは…」

   「東山さん、あなたですよね?」

東山 「何で私が!?」

白鳥 「とぼけてもだめですよ。」

   「コナン君に頼まれて、東山さんと西川さん…」

   「すでにあなた達の関係は調べてあります。」

   「東山さんと被害者の西川さんは元恋人同士という関係…」

   「別れた後も普段からあなた達はよくモメていたそうじゃないですか。」(相手に尋ねる感じで)

東山 「えぇ、そうよ。」

   「でも、あの男が悪いのよ!」

   「私の人生をメチャメチャにしたあの男がね!」

白鳥 「東山さん、過去に何があったかは、私は知りませんが…」

   「過去の事にとらわれていたら、あなた自身が変われない…」

   「過去は過去として、今の自分を見つめ直してみてはどうですか。」(相手を促す感じで)

東山 「そうね…」(目に涙を浮かべて)




 実行犯と真犯人の2人を警察に引き渡し…

 殺人未遂のまま、事件は終わりを告げた…


佐藤 「いつもながらお見事ね、コナン君!」

   「あなたホントに小学生?」(冗談交じりで)

コナン「たまたまだよ!」

白鳥 「被疑者が落としたその紙切れを見て…」

   「すぐに暗号だと気づき…」

   「真犯人を割り出すとは!」

佐藤 「でも、殺人を依頼された矢吹という男…」

   「どうして、あの暗号がすぐに解けたのかしら?」

コナン「それはね…」

   「暗号から読み取れる『東→西』の矢印を…」

   「自分に置き換えて読んだからじゃないかな。」

   「東が東山さん、西が西川さん…」

   「そして、矢印が矢吹さんを表していたんだと思うよ。」


   「だから、あの矢吹って人は暗号がすぐに解けたんだと思う。」

佐藤 「なるほどね。」(感心した様子で)

   「さすが、コナン君!」

コナン「えへへ…」(照れ笑いで)





---- 第4話 殺戮の救急救命 完結 ----





※次回作の第5話「冷徹の氷塊(れいてつのクリスタル)」は8月上旬公開開始予定




~Next Conan's HINT~

   雪





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