今年の2月に心不全と診断され緊急入院してから早いもので300日が経過した。


〈最初の病院からの景色〉

何がなんだか全くのわからず診察から即日入院し、スマホを頼りに少しずつ自分の病気について調べながらどう生きてゆくか想いを巡らせた。知識もなく病院の都合に良いように退院しそして僅か退院1週間で脳梗塞を発症。

救急搬送された病院の治療を受けながら医療の質や医者の質の違い、そしてそれらの重要性に気づいた。

脳梗塞では僅か1週間で治療が終わり再び最初の病院への通院を余儀なくされた。

日々心不全が悪化するなか主治医に打つ手はなく、内服薬も診断当初のまま、心臓の機能不全による体内貯留(胸水、腹水、陰のうや腹まわり、下肢を含む)で浮腫が悪化するなか触診もしなければ息切れは気のせいとまで言われる日々が1ヶ月以上続いた。

下肢はふくらはぎ太ももがパンパンに膨れ歩くときも踵を地面に着ける度に破裂するのではないかと恐怖する状態となり、陰のうはソフトボール大に膨れ上がっていた。主治医からの指示はなく仕方なく自ら泌尿器科を受診して陰のうと腎機能の検査をしてもらい状態を把握するもののその原因となる心不全を改善しない限りこの状態から脱け出すことは出来ない。

それでも目の前に光が見えていた。
学生時代に医療の明るい未来のためになると信じて入った医用工学の研究室、それから30年後の現在、研究室の同期生が共同研究をしていた循環器の先生を紹介してもらいセカンドオピニオンを受けた。


〈研究室の恩師、先輩と再会〉

そして心不全の増悪の治療と生活の質を向上するための内服薬の調整を行うことができた。



心不全の診断から300日が経過し、完璧ではなくても仕事をして自分の時間も持っていられることに感謝している。


〈日本橋のカフェでのひと時〉

まだまだ想定されるもの想定外のもの含めたリスクとその不安は尽きないが笑って生きていたい。