新年明けましておめでとうございます。
日本ドクター・オブ・カイロプラクティック協会は、会員一同、微力ながら少しでも
日本のカイロプラクティックの法制化実現に近付くために、本年も努力して行きます。
2012年が、皆様にとりましても健康で幸多く、稔りある歳となりますよう心から
お祈りいたします。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
6月5日(日)に、東京大学医学部付属図書館において、日本統合医療学会(以下IMJ)の「東日本大震災被災地視察報告会」が開催されました。午前中の第一部では、6つの分科会より、被災者が「個人で行える手技、手法」の発表が行われ、カイロプラクティックの分科会からは私、但木が「カイロプラクティックを用いた健康維持」というタイトルをいただき、発表させていただきました。
午後からは、第二部として、「被災地視察報告会」、その後、第三部として、「健康食品の災害時における有効性の報告」と「災害に対し、統合医療は何をなすべきか」というテーマのもとに、総合討論が持たれました。
以下、簡単にご報告させていただきます。
まず、第一部の各分科会からの発表では、今回の想像を絶する大規模な災害時で、電気、水、通信、交通等が長期間に亘って使用不可能な中、「自分の健康は自分で守る」という事の重要性に改めて着眼し、セルフケアとして「個人で行える手技、手法」に焦点を合わせた発表が行われました。
アロマセラピーやアーユルベーダの分科会からは、アロマオイルを使用したハンドトリートメントや、アロマピロウの作り方が紹介され、心地よい香りや、優しいタッチのマッサージをお互いにする事によるリラクセーション効果や、目的を持って手指を動かす事の大切さが発表されました。
鍼灸の分科会からは、「自分で行うツボ押し療法」として、分かりやすいパンプレットが作成されていて、既に一部の避難所では実施されているようでした。
ヨーガの分科会からは、「実践できるヨーガ体操」として、呼吸法を含めて簡単なリラクセーション法が示されました。ただ現実的には、被災者の方々には、まだまだヨーガを実践したいという気持ちの余裕は生まれてきていないのが現状のようで、被災地入りをしてもただ、手を取って話しを聞いてあげる所から始めないといけない状況であるというお話でした。
また、オゾン水の利用については、携帯式のオゾン製水機で、わずかな水とバッテリーで消毒等、さまざまな用途のあるオゾン水を現地で作る事ができる等の発表もありました。
午前中の最後が、カイロプラクティックの分科会からの発表になりました。「カイロプラクティックを用いた健康維持」という大変素晴らしい表題をIMJからいただき、「震災とカイロプラクティック」について、また「被災地でのケア」について話させていただきました。
先ず冒頭で、カイロプラクティックの原則である「サブラクサーション」と「アジャストメント」について理解を深めていただきたく、簡単に説明させていただきました。と同時に上記の理由により、自分で自分をアジャストメントすることは、外科医が自分で自分を手術するようなもので、基本的にはありえない事をお話しました。そして、カイロプラクティックには例えば鍼灸のような、何かを治す「つぼ」というようなものはありませんが、サブラクサーションをアジャストメントする事により、神経系が正常に働く事により、身体の機能も正常に働くようになるので、健康維持管理には必要不可欠な療法である事、また実際に直接的に骨格にアプローチするので、特に筋骨格系の症状には即効性が高い事等も説明しました。
「震災とカイロプラクティック」については、サブラクセーションの原因である、「3T’s」にそって、Trauma(外傷、大きな揺れ、避難所等での空間的制約等)、Toxin(有害物質の流出、汚染、栄養不良等)、Thought(精神的ストレス、怒り、悲しみ等)、が考えられない規模で、被災者全員に襲い掛かったのですから、被災者の方々全員がカイロプラクティックケア、アジャストメントを必要としている事をお話しました。また、カイロプラクティックは水も電気も必要なく、また薬も使わず、このような災害時には様々な意味で大いにその有効性を発揮できるものである事を強調しました。
今回のテーマであるセルフケアに絡めては、「カイロプラクティック的な正しい姿勢」の維持の方法として、背骨の正しいカーブを意識したストレッチと骨盤の安定を意識した簡単な運動を6つ紹介させていただきました。会場の皆さんにも、それなりに楽しく練習していただけたのでは、と思っています。
午後の部での被災地の視察報告では、新聞やテレビの報道からでは伝わって来ない現地の惨状や、被災者ばかりでなく、支援する側の人々の肉体的、精神的ケアの必要性等、大変有意義な報告且つ問題の提示がされました。
統合医療学会としては、このような有事の時であり、国の動きを待たずに、被災地に「医療特区」を設け積極的に活動を推進して行く予定であること。
そして、その中にはカイロプラクティックも含まれるとのことでした。
「医療特区」の一日も早い実働を願うばかりです。
盛夏のみぎり、DCの皆様にはご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、5月末日にNewsletter第3号送付の際、「DC意見交換会」についてのアンケート葉書を同封致しましたが、本日はそのアンケート結果の詳細についてご報告させていただきます。
合計88名のDC(法制化実施済みの国でカイロプラクティック大学をご卒業された方々を含みます)の皆様に郵送 and / or E-mail にてアンケートのご案内を送付致しましたが、参加をご希望された方々11名、ご希望されなかった方々10名、10月16日にご都合がつかない方々5名、残念ながらご返信をいただけなかった方々62名との結果になりました。(尚、当協会会員につきましては、いずれにも含まれておりません。)ご返信をいただきました全ての皆様に、心より厚く御礼申し上げます。
アンケートの結果により、DCが一堂に会して日本のカイロプラクティックについて意見を交換することを、決して多くのDCの方々が望んでいるとは限らない事実が明らかとなりました。しかしながら、当協会役員会にて討議した結果、参加をご希望された11名の方々のご意思を尊重させていただきたく存じまして、「第1回 DC意見交換会」を予定通りに実施することを決定致しました。テーマを「日本に於けるカイロプラクティックの法制化について」とし、参加される方々から率直なご意見を伺いたく思います。尚、会場、時間など詳細につきましては、後日改めてご連絡申し上げます。
DCJapan発足以来、諸先輩より「DCの結束の難しさ」について度々ご助言をいただいて参りました。今、まさにその現実に直面しておりますが、一方で、非DCの方々より「カイロプラクティック業界をDCに牽引して欲しい」との激励のメッセージが寄せられております。様々な形で当協会をサポートしてくださる方々にお応えできますよう、地道に活動を継続して行く所存です。
暑熱耐えがたきこの頃、くれぐれもご自愛のほどをお祈り申し上げます。