解析により求められた多層構造物の1次固有周期を利用して、
簡易的に制振構造の設計を行う課題。
まず、その多層構造物を等価1質点に置換して、
極稀地震の設計用応答スペクトルを利用して
最大応答加速度を算出。(推定値)
その後、目標低減率を算定。
すなわち、
「目標層間変形角」を
「上の応答値から導き出される層間変形角」
で除した値。
この値を「応答低減効果」というらしいが、
これを使用して必要な減衰量を減衰定数として求める。
減衰定数より必要なダンパーの強度を算定。
1質点系における負担せん断力は、
すなわち主架構の1層部分における負担せん断力ということになる。
1層部分は上部の荷重がすべてかかってきますので。
これにより、1層部分に必要なダンパーの強度が求まる。
その結果、ベースシア係数(1層部分における層せん断力係数)が決まる。
また、建物の重量、固有周期が決められているので、
各層の層せん断力分布係数(Ai)が定まるので、
それとベースシア係数から
1層より上部の、各層における層せん断力係数が求まる。
層せん断力係数が求まれば、必要なダンパー強度(ダンパーが負担するせん断力)が分かる。
すなわち、各層に必要なダンパーの強度が求められる。
数式や条件を一切書いていないので、分かりづらいですが、
まとめると、
1質点系にモデル化
↓
1層に必要なダンパー強度が求まる
↓
各層に必要なダンパー強度が求まる
といった感じ。
等価線形化法。