8月に入るとここ北海道もさすがに暑くなってきた。先月までは窓を開けていれば涼しかった午前中も、さすがにクーラーがなければ過ごし辛くなってきた。

 朝、風除に置いてあるバジルの鉢植えを外に出そうとしたときのこと。夏は温室効果で朝から風除室内は猛烈に暑い。だから扉を開けると外気の涼しさが心地よいのだけれど、何と! このときは扉を開けても暑さは全く変わらなかった。これは駄目なヤツだ。

 

 そうこうしているうちにケモ耳娘が下痢をした。初日は柔らかめのウンチに透明なゼリー状の腸液がくっ付いていたのだけれど、次の日になるとやはり柔らかい便を薄い透明の腸液がコーティングしている感じだ。かなり前に同じ症状で病院に掛かったことがあるのですぐに夏バテからくる腸炎だとわかった。前の経験からこんなときは胃腸を休めるためにまず絶食が必要で、消化器の回復を待って負担の掛からない食事を与える。ペット用の胃腸薬がないのでビオフェルミンを擂り鉢で粉にして水に混ぜる一方で、鶏のササミを細かく割いたものを、そのササミを茹でたときのスープ(油は捨ててある)でトロトロになるまで煮る。さらにニンジンをレンチンして磨り潰し、いつも食べているドッグフードを粉になるまで磨り潰しておく。胃腸の調子が少し良くなってきたら、食いつき具合を見ながらこの3つをブレンドして与えるつもり… だったのだけれど、3日目に早とちりをした奥さんがこのブレンドにビオフェルミンの粉末を混ぜて与えてしまった。

 翌朝、案の定血便だ。これはもう手に負えないな。仕事をキャンセルして近所のみさと動物病院へ。

 

 お盆の半ば、その1日だけやっているのを奥さんが早朝確認してきたので、開院時間を狙って娘をクルマに乗せた。病院に行くとすでにニャンコを連れたおばちゃんが待っていたので診察は2番目だ。

 いつものようにブルって硬直したチキン娘を診察へ連れて行くと、すぐに検温と検便をとられた。恥ずかしいところを陵辱されて思わずつんのめるケモ耳娘。その情けない表情が切ない。電子顕微鏡で覗いたサンプルを見ながら、獣医師は「結構こじらせちゃったね。」

 

 

 モニターの前に置いてあるディスプレイクリーナーのワンちゃんがエリザベスカラーをしているのがいい。ウチのクリーナーはダルメシアンなんだけれど。

 出血しているので白血球や赤血球が見える。細長い大腸菌に交じって雑菌が多いのだとか。白血球が頑張って細菌と戦っているのだそうだ。

 

 

 この日は不幸にも注射を2本も射たれて苦い薬をたんまり貰ってきた。

 

 

 そんなこんなで病院を後にしたのだけれど、どうしてこの病院の人たちは怯えるウチの娘を見て笑うんだ? 全く失礼だね、プンプン。でも、いつもしっかり処置していただいて本当にありがとうございます。

 

 帰宅してガレージの中で見つけたゴマダラカミキリ。今年も来たんだね。でも中に閉じ込められると死んじゃうよ。出て行ってね。