やきものの中でもツウ好みといわれる唐津焼
その唐津焼の魅力ともなっているのが土味。粗いザックリとした感じは唐津地方の土の特徴で、陶工は山から掘り出してきた土を、ほとんど手を加えずに使い、持ち味を活かすために手作りにこだわり、蹴ロクロを使っている窯元も多い。また薪による登り窯で焼き上げ、釉薬の持ち味を存分に引き出しているます。
唐津焼がいつごろから焼かれるようになったかということについては、いくつかの説があります。室町時代末~桃山時代にかけて、岸岳城主波多氏の庇護のもとに、雑陶を中心に焼かれていたものかもしれない。しかし多数の朝鮮陶工が大名の保護のもとに焼きはじめたのは朝鮮の役以後といわれています。
こうして唐津焼は、今からおよそ380年前に渡来した朝鮮陶工の手によって焼きはじめられたものだけに、初期の唐津焼は朝鮮李期の雑器と全く同一と見られるものが多い。
唐津焼の代表的技法として
・絵唐津
・朝鮮唐津
・斑唐津
・粉引唐津
・三島唐津
・黄唐津
・青唐津
・黒唐津
・白唐津
・刷毛目唐津
・櫛目唐津
・彫唐津
・掻落し絵唐津
・献上唐津
・蛇蝎唐津 があります。
このうち私が所有する技法のものは絵唐津と白唐津の香炉です