元飼育員の競馬大好きな元JKによるお馬さん大好きブログ -61ページ目

元飼育員の競馬大好きな元JKによるお馬さん大好きブログ

小さい頃から馬が好きでずっとジョッキーになりたかったんですけど、その夢はいとも簡単に叶わず、諦めて今は某飼育員をしています★競馬のことを中心に色々書いて行ければと思っています★よろしくお願いします!

『檜舞台からの転落』

 ネーハイシーザーに異変が起こったのは、この後だった。京都の上り坂にさしかかったあたりで、ネーハイシーザーは突然、原因不明の後 退を始めたのである。それも、作戦とか戦術とかいったレベルではない。ネーハイシーザー1頭がみるみるうちに先頭集団から脱落し、中団、そして後方へと置 いていかれていく。観衆がネーハイシーザーに何が起こったのかを理解する間もないうちに、ネーハイシーザーは向こう正面で馬群のはるか後ろ、そして勝負の 圏外へと消えていった。

 故障か、と誰もが思ったが、ネーハイシーザーはふらふらになりながらもゴールにたどり着いた。獣医が診察したところ、ネーハイシーザーは心房細動を発症 していたことが明らかになった。ネーハイシーザーは、完走はしたものの、それは文字どおり「完走した」だけにすぎない。ネーハイシーザーの菊花賞の戦績に は、3分44秒6という屈辱的なタイムが刻まれることになった。第4コーナーで先頭に立ってそのままレコードタイムで押し切ったビワハヤヒデから遅れるこ と実に40秒、ブービーの馬からも30秒遅れたこのレースは、ネーハイシーザーにとって、塩村騎手にとって屈辱以外の何者でもなかった。