元飼育員の競馬大好きな元JKによるお馬さん大好きブログ -43ページ目

元飼育員の競馬大好きな元JKによるお馬さん大好きブログ

小さい頃から馬が好きでずっとジョッキーになりたかったんですけど、その夢はいとも簡単に叶わず、諦めて今は某飼育員をしています★競馬のことを中心に色々書いて行ければと思っています★よろしくお願いします!

『出撃の刻』

 秋になって、ビワハヤヒデが予定どおりオールカマーに出走し、ウイニングチケット以下に楽勝したという知らせは、ネーハイシーザー陣営を燃え立たせるに十分なものだった。この強敵を相手に、展開の紛れなどは期待できない。実力で、勝つ。

 ネーハイシーザーは、ビワハヤヒデから3週間遅れて毎日王冠(Gll)から始動した。毎日王冠は、天皇賞・秋のステップレースとして知られる伝統の Gllである。天皇賞・秋と同じ東京競馬場の、本番より200m短い1800mコースで戦われるレースであり、本番の予行演習としては最適の舞台である。 また、ネーハイシーザーにしてみれば、得意とする中距離に敵を迎えての戦いであり、ビワハヤヒデがいない相手に負けるわけにはいかなかった。

 天皇賞・秋へとつながるこのレースは、最初の1ハロンこそ12秒9と落ち着いた流れになったものの、その後本来はスプリンターであるサクラバクシンオー が、スプリント戦のペースのまま先頭に立った上、これに約1年半ぶりの実戦となったマイシンザンが絡んでいったことから、展開は大きく変わっていった。 レースは狂ったようなハイペースに吊り上がり、前半1000mの通過タイムが57秒5を計時したのである。

 ネーハイシーザーは、この日最初のゆったりした流れの中で3番手につけていたことから、その後のハイペースにも、見事に巻き込まれてしまった。

「前は潰れる・・・!」

人々がそう思うのは、むしろ当然のことだった。