約20億円の累積赤字を抱える福山市営競馬の存廃問題で、羽田皓(あきら)市長は19日、臨時市議会で、新年度は「運営が可能と判断した」と述べ、レースを開催すると表明した。ただ、実質単年度黒字が困難と見込まれた場合は「事業廃止も覚悟している。新年度はラストチャンス」と会見で語り、「背水の陣」であることを強くにじませた。(吉田博行)
この日の市議会で羽田市長は、専門家でつくる検討委員会がレース開催の条件とした実質黒字確保のため、手当や賞金など賞典奨励費の削減に関する協議が、騎手や調教師ら競馬関係者との間で大筋整ったと説明。競馬事務局職員の人件費を含む経費削減や、他の競馬場と連携した馬券の発売などの振興策も含めて、実質黒字を確保できる予算編成のめどがついたとした。
しかし、昨年4~12月の馬券売上額は51億4千万円で、1日あたりでは対前年同期比4・4%減と落ち込みに歯止めがかからず、「これまでで最も厳しい局面」と指摘。「新年度で実質黒字確保が困難な場合、廃止も決断せざるを得ないという覚悟を持ち、関係者と一丸となって運営にあたりたい」との決意を示した。
その後の会見でも「(約800人にのぼる)競馬関係者の雇用も大きく、競馬の文化的価値もあり、何とか継続したいが、市民の理解を得るには黒字確保が必要」と強調。「新年度の状況を見て、年度途中で廃止を決断することもあり得る」とし、廃止の可能性も否定しなかった。
会見では、開催判断に至った奨励費や経費削減策の具体的な中身や程度を問う質問が複数出たが、羽田市長や市幹部は「議会で明らかにしたい」として明言しなかった。
今回の判断は競馬関係者の雇用にも配慮した形だが、廃止の場合の生活支援や雇用対策については「これから関係者と協力してやっていこうという段階。今申し上げるのは適切でない」と詳細は避けた。
このまま行けば存廃になるのは近いと思います…(:_;)