お馬さんの深良い話し 番外編【ネーハイシーザー】パート10 | 元飼育員の競馬大好きな元JKによるお馬さん大好きブログ

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小さい頃から馬が好きでずっとジョッキーになりたかったんですけど、その夢はいとも簡単に叶わず、諦めて今は某飼育員をしています★競馬のことを中心に色々書いて行ければと思っています★よろしくお願いします!

『異変』

 神戸新聞杯で2着だったネーハイシーザーは、ビワハヤヒデへの雪辱を誓いつつ、ついに目標だったクラシック最後の舞台へと駒を進 めた。神戸新聞杯での圧勝が評価されたビワハヤヒデは、春のクラシック馬2頭を抑えて圧倒的な1番人気に支持された。だが、神戸新聞杯でそのビワハヤヒデ に食い下がったはずのネーハイシーザーは、本質的には中距離馬であり3000mは長いと思われたのか、ビワハヤヒデとは遠く離れた8番人気の評価でしかな かった。

 とはいえ、春のクラシックには間に合わなかったネーハイシーザーにとって、菊花賞は生涯1度だけのクラシックの晴れ舞台であり、無様な競馬はしたくな かった。さらにネーハイシーザー自身も、これまでに2度、8番人気を覆して優勝したこともあるから、人気がないと走らない、ということはない。しかし、競 馬の神は、ここでネーハイシーザーに残酷な試練を与えた。

 この日のネーハイシーザーは先頭から少し離れた4、5番手を追走した。これまではたいてい逃げるか、逃げ馬にかなり近い2、3番手あたりでレースを支配 しうる位置につけてきたネーハイシーザーにとって、これはいつもよりもかなり後ろの位置にあたる。作戦ならそれでいいのだが、塩村騎手はなんとか前に行か せようとしたのに、馬がまったくそれにこたえなかったのである。この日のネーハイシーザーは、スタート直後から何かがおかしかった。

 それでも先頭から4、5番手なら、一般的には「好位」といえる。ネーハイシーザーはこの位置のままで2周目の第2コーナーあたりまでやってきた。