昨年日本に帰国する前に同僚(ひねくれていず、いじわるでもなく、いい人)と話していたとき、アメリカで買えないような少し高めの日本茶を買ってきてほしいというような話になりました。本当に高級なのはいくらするのかと尋ねられ、高いものはルースティーで100g50ドルくらいする。でも10ドルくらいのでもおいしいと言いました。同僚はお金を払うから買ってきてほしいと言いました。
さて、日本で1000円のお茶を買い、出勤した日に彼に届けました。ところが、「ありがとう。いくらした?」(支払い」と簡単にいくと思っていたら、何か様子がおかしいのです。ありがとうとは言われましたが代金の話になりません。少ししてやっといくらだったか聞かれました。そして少し置いて後で払うというようなことでした。こう書いてもよくわからないかもしれませんが、「僕、そんなこと言ったっけ?」のようでも「本当に買ってくるとは思わなかった」のようでも「おみやげじゃないの?」のようでもあり、なんかおかしな感じがしました。その後、10日くらい支払いの話がなかったので、なんだかわからないけど払ってもらえないんだと思っていたところ、結局、遅くなってごめん、と10ドル持ってきました。
その後、最近になって、まだたくさん入っているそのお茶が給湯所のようなところに、従業員用の各種お茶(職場で買ったものも誰かが寄付したものもある)と一緒に置いてありました。私はびっくりしました。気に入らなかったから寄付することにしたのか?私の目に入ることは明らかなのにどうしてだろう?単にめずらしいものだから皆で飲みましょうということなのか?一瞬気を悪くしそうになりましたが、何せ悪気のある人には思えないので、ラッキーということでそのお茶を丁寧に淹れ毎日飲んでいました。薄くしかでないのがちょっと残念でしたが、おいしかったです。ルースティーだし外国(日本)語しか袋に書いていないし他に誰も飲まないかと思ったら、お茶の袋の位置がよくずれていたので他の人も飲んでいるようでした。
数日して、おいしいお茶だけど彼は熱湯で淹れたとかしておいしい味を出せなかったのかもしれないとも思い、急須にちょうどよくお茶を淹れ、彼のところに持って行きました。「お茶を寄付してくれてありがとう。知ってるとは思うけど日本茶は熱湯じゃないほうがいいのよ、おいしくいれたから一口飲んでみて。」と言うつもりでした。ところが、あなたの寄付したお茶を淹れて持ってきたと言うと、彼はきょとんとしています。ほら、あなたが給湯所に寄付したでしょ?と言うと、「あーっ!置き忘れたんだ。先週だ!」と言って走って給湯所に行ってしまいました。
寄付してくれたものだと思ってたくさん飲んでしまって悪かったかな。。。