アメリカは自己責任の国、だから自己決定が大事な国、と思うでしょう。しかし、子供の話、生命の話となると自己決定権がなくなってくるんですよね。生命の話の場合は宗教がからんでくるせいだと思います。

今、大ニュースとは言いませんが、17歳の女の子が癌にかかってキモテラピーを2ラウンドした後、続けることを拒否して病院から逃げ出した事件がニュースになっています。(cassandra, 17 years oldでググるといろいろ出てきます)人生の残りの量よりも残りの人生の質のほうが大切だと言っています。キモをしなければかなり確実に死ぬことも、治療をすれば生存の確立が高いこともわかっていると言っています。母親も娘の決定を支持したのですが、州が介入して裁判所の決定が出て、強制的にキモをさせられることになりました。子供の命が助かるのに親が治療をさせない場合、州が親に代わり治療を強制するという法律があるようです。

5歳ならともかく、17歳なら自己決定させてあげてよ、と私は思います。17歳の若さで誰かに死んで欲しくないです。でも、それが本当に自分の望むことだというなら、他人が介入すべき問題ではないと思います。私が見たニュースのコメント欄にもそういう意見が多かったです。個人的意見では、17歳の子より政府(裁判所)の方がその子のために正しい判断ができるというその傲慢さが嫌です。