裏の家のとても大きいOakの木が夏の間に完全に枯れました。お隣さんはその木が雷に打たれる瞬間を見たそうです。木はそのまま放置されていました。私の土地の境界線からその木までの間には、結構木の高い別の木が生えているくらい離れているので、特に危険意識はありませんでした。
ところが日曜の朝に強い風が吹いていたとき、木が割れる音がして、一番上のほうの枝が風にのってどんどん我が家に落ちてきました。さらにしばらくすると木がこちらにかしいできました。私はあわてて木のある家に行きました。土地は直接接しているのですが、面している道は違い距離があるので、私がわざわざその道まで行くことはめったにありません。しかし、過去に裏庭からそのご近所さんとは話をしたことがありました。
なんと、そのご近所さんは最近亡くなっていて空き家になっていて、娘さんの一人が土地家屋を買い取ったそうです。二人の人に親切に情報をもらい、なんとかNYのその人に電話をすることができました。
もちろん、最初になぜ見ず知らずの私が電話をしているのか説明しなければなりません。そこで、「私の家はあなたの家と境界を接しているのですが、あなたの土地の死んだ木から枝がたくさん落ちてこちらにかしいできたので、あなたの家に行きました。でも誰もいなかったのでお隣に。。。」と言いかけたところで、「あなた、わたしの土地に行ったの?信じられないわ。あなたはそうするべきじゃない。私は不法侵入を許さない。」とさえぎられました。「?!」ですよね。「は?私は道から直接ドアのところまで行ってドアをノックしただけですけど、それが不法侵入だと言うんですか?」(んなわけない。)その人はそれには答えずうやむやにしました。その後、木のことを説明し始めると。「私は一本の木も切りません。ピリオド。」とまた話をさえぎっておっしゃいます。私は彼女が誤解していると思って辛抱強く説明していました。
実はバージニアでは嵐でおとなりの、それまで問題のなかった木の枝が落ちてきて、損害を受けても、木の持ち主に賠償責任はないのです。自然災害の責任はとらなくていい、ということで損害は受け損です。それは私も知っていたのですが、私はもちろんその先も知っています。木が普段からもうすぐ倒れそうとか危ない状況にある場合、お隣さんはその木を何とかして自分に損害がこないようにしろと請求でき、そのまま訴えてもいいし、もし木が倒れてきたら、「ほら、言ったでしょ」と言って損害賠償してもらえるのです。しかし、相手はそこまでは知らないらしく、「木が倒れたってどうしたって法律上貴方が片付けなきゃいけないのよ。」と言います。最初は、写真をメールしましょうか?(見れば常識のある人なら誰でもわかると思った)と言っていたのですが、相手が「きちんと木があなたの土地の上に落ちそうだとわかる写真を送ってくれたら、専門家を派遣して調べさせるわ。」ととうとう言い出したころにはだいぶむかついていました。「木があなたの土地に倒れそうだということがはっきりわかる写真でないとだめよ。」と念押しされた時には、私はうんざりして「むしろ、私はあなたを訴えることにします」と言って住所を聞きました。住所を言おうとしないので、「住所なんていくらでも簡単に調べられますよ。」と私が言い、相手は相手で勝手なことを繰り返しているまま会話が終わりました。
こんな嫌な人、いるんですね。