たとえば、果物保護法があったとします。果物の中でもみかんは国民的食べ物であるが、寒さに弱いことなどから“果物保護法とは別途に“柑橘類を保護する法律を作ったとします。そういうことが第一条に書いてあるわけです。

“別途に”をseparately from にしようかseparating fromにしようか迷った上、後者にしました。何か変だとは思いましたが、優秀なエディターなら正しい単語を見つけて直してくれるだろうと期待しました。ところが、エディターは正しい単語を見つけることをせず、黄色いハイライトを思いっきりつけて「どういう意味ですか?」と聞いてきました。そこで説明をしました。エディターはseparating
from
は全く駄目でseparately fromのほうがマシだとした上で、それでも英語になっていないと言いました。そして、まったく元の言語と離れた説明を付け加えようとするので、しばらく話した後、「これは日本語なんだからきちんとした英語にならないこともある、ほっといて」と言いました。エディターがでも後で上の人がreviewするときに文句を付けてくるから困ると言うので、私は上の人の質問はすべて私が受けて立つのであなたは心配しなくてよろしいと言い、その場では決着がつきました。

ところが、チーフエディターもその他二人のreviewerも何も言わずにすんなり最終承認は出ました。日本語はそのまますんなり英語にならないと納得してくれたのか、私と言い争いをするのが嫌だったのかは不明のままです。。。