和英辞典で調べて使った単語がアメリカ人には通じなかった、一般に使われる表現ではなかった、ということは時々あります。辞書で調べたにもかかわらずエディターに「これどういう意味?」と聞かれると「はーー」と溜め息がでます。なんか、日本語を母国語とする人が英語圏で働くと言うのはたいへんなことだなとしみじみ感じます。

今週のそういう単語は「約款」。一番いいオンライン辞書とされている英辞郎にはadhesive terms and conditions〔私法上の契約において、企業側があらかじめ定型的に定めた契約書のこと〕とあり、それを使いました。エディターには通じませんでした。エディターが知らないだけじゃないのと思い、このフレーズをググって見ました。見事に何も出てきません。いろいろ英単語を工夫してググっていくと、それらしい英語にたどりつきました。それはadhesion contract。このフレーズで英辞郎をみると附合契約となっていました。ま、附合契約と約款は同じようなことを違う面から見た言葉だと思います。「約款にはxxと書かれていた」と書く場合、「adhesion contractにはxxと書かれていた」でいいわけです。こっちはエディターからokがでました。