アメリカで保険なしに歯の治療をすると高いです。日本では、保険は使いません、現金で払います、領収書はいりません、と言えば安くなることもあるのですが、アメリカでは保険があったほうが(保険屋さんの支払いプラス自己負担の額)安くなります。歯の保険に入るのは、保険が出してくれるお金をあてにして、というのもありますが、保険を通すことによって安くなるから、という理由も大きいです。


現在、前歯が内出血する(外観最悪)という事態に陥っています。いつもの歯医者さんはどういうことなのかわからず、歯の中にひびが縦に入っているのなら歯をなくすことになる、とおっしゃいました。私は、ひびが横に入っていてクラウンで済めばいいなと思っていました。歯医者に言われて歯根治療をしてくれるendodontistのところに行きました。


いやー、このendodontistにはもう会いたくなかったんですけどねー。彼が悪いとか嫌いなのではなく、彼の請求額が高いのでできればお世話になりたくありません。保険は一切扱ってくれないし。(自分で保険会社に請求していくらか払い戻ししてもらう。)しかし、他にどうしようもないので行って来ました。


歯を見せて経過などを説明すると、彼はこれは年に2回ぐらいしか見ない症例だけど、と言って説明をしてくれました。私は、とりあえず歯を失うことはなさそうなので大感激!クラウンが要りますか?と聞くと、クラウンは必要ない、彼の治療だけで済むということでした。


私は、請求額2000-3000ドル(経過によって変わる)の見積書にも喜んでサインしました。
心の片隅で、こんな高い請求にもかかわらず喜んでいるのはおかしいという自覚がありましたが。
最初にこのendodontistに行った時は、請求額に仰天しました。


以前、アメリカでは貧乏人は歯の治療はするなって言うの!と、アメリカ人に怒って聞いたら、貧乏な人は根幹治療をせずに歯を抜くしかないと言われました。なんて不平等な。日本人は日本の保険制度に感謝すべきです!


才覚のある(腕の良い 及び・又は 営業のうまい)歯医者にしてみれば、アメリカでは保険を扱わずに高い請求をするという形態で営業できるのでやりがいがあるということになるのでしょうが。。。。