オハイオ州で子供を父親(子の祖父)の住所に住んでいることにして父親の住所の学区の学校に入れていた母親が詐欺や文書偽造で刑務所に入れられた話が少し前から話題となっています。母親の住所のある学区(貧しい人が多い)の学校は良くなく、母親の父親の住所がある学区(お金持ちが多い。祖父は学区のはずれで生活保護を受けて暮らしている。)の学校は良い学校とされています。これが、「子供により良い教育を受けさせようとしたがために刑務所に入れられた母親」として全国ニュースになりました。全米から母親を許してやってくれという請願が殺到し、知事は恩赦を検討するように指示しました。
お金持ちの住むところ=白人が多いところ、であることが多いので、人種問題にも絡んできます。 ただ、この母親はけっこうふてぶてしいんですよね。
その良い学区では違法に越境入学してくる児童が多くて対応に前から苦慮していました。住民からしてみれば自分たちの払っている税金の一部が関係ない人たちに使われるのがおもしろくないのは当然でしょう。この母親だけでなく40人ほどが調査の結果クロとされたのですが、他の人たちは皆、諦めるか、越境学費を払うか、本当に学区内に引っ越してきたそうです。この母親は幾度にも渡る調査における40枚ほどの書類に嘘を書いて署名して提出しているらしいです。でも、刑務所はやりすぎだろうと思います。違法に免れていた越境学費に利息をつけて払わせることで十分ではないでしょうか。
アメリカは教育はお金で決まるなどと言われています。日本ではアメリカほど 貧富の差―住んでいるエリアが分かれるーお金持ちの地域の学校と貧しい人たちの地域の学校の格差 がないですよね?私が日本の小中学校に通ったのは何年も前の話なので今の日本の学校事情についてはわかりませんが。。。