今朝(6日の朝)日本の新聞のウェブサイトで“シー・シェパード抗議船真っ二つ、監視船に衝突ニュース”(読売)などの見出しが大きく出ていました。最近、欧米オーストラリアでの反捕鯨の世論に変わりはありませんが、シー・シェパードの捕鯨妨害行為があまりにひどいために、危険な違法行為は取り締まらなくてはという雰囲気も出てきた矢先なので、アメリカではどう報道されるのか時々チェックしてみました。ワシントンポスト(WP)、NYタイムス(NYT)、Yahoo、AOLです。
WPとYahoo、AOLは日本から少し遅れて午前中にアソシエイテド・プレス(AP)の記事を引用。どこでも大見出しの記事にはなりませんでしたが、少なくとも一時は小見出しにはなりました。Yahooはニュース自体は見出しになっていた時間は短いですが、一時壊れた船の写真が大見出し写真になっていました。記事の紹介タイトルは「反捕鯨」「南極」「衝突」などで、「日本」は入っていませんでした。APの記事はシー・シェパードの発言の次に日本と関係のあるNZの機関のスポークスマンの発言を並べ、一応中立な立場の範囲内にあると思いました。(欧米メディアはいつも反捕鯨色が強いので。)
その後、時間がたつにつれて各社独自のニュースも出てきました。AOLは途中からSphere.comのニュースに切り替えましたが、そこでは“Japanese Rammed Boat, Anti-Whaling Group Says(日本がボートに突き当たってきた-反捕鯨団体が言う)”となっており、偏向してきたかな、と思いましたが、記事は割りと中立でした。でも、興味深かったのは大量の読者のコメントで(一度チェックしただけですので全体の傾向とまではいえませんが)、シー・シェパードが悪いという意見が多かったです。PETAという過激な動物保護団体がファーストレディの写真を勝手にポスターに使って大々的に反毛皮キャンペーンをしたことと時期が重なったこともあるかもしれません。コメントにはシー・シェパードとPETAを一緒に非難するものが結構あったので。
NYTの正午ころの短い記事では、反捕鯨の立場の記者が今回の事件について人々の反応はmixed(意見が分かれている)と書いてありました。また、シー・シェパードがterroristであるという日本側の主張も特にコメントなしに複数の記事にでてきました。
結局、シー・シェパードへの風当たりが強くなってきたように思いました。