中国で昨年発見された古い陵墓が三国志の曹操の墓であると認められた(と、それに異議ありという専門家が結構いる)というニュースが28日にありました。割と最近に初めて三国志を読んだ私には、少しだけ感慨がありました。ニュースを開いて写真もチェックしました。その後、AOLニュースで同じようなニュースが見出しニュースの一つになっていたのを見たのですが“Cao Cao”の墓とあるではありませんか!曹操がカオカオ(Cao Cao)になるなんてありえないと思い、写真をチェックしましたが、日本のニュースと同じ写真でした。そもそも中国の昔の英雄の墓がそう簡単に何個も発見されるはずもないので、同じニュースに決まっているわけですが。

私はさっそく中国人の同僚のところに走って行って、簡単にニュースを説明し(彼女はニュースをまだ知らなかった)、漢字を書いて見せて、Cao Cao というのはおかしいのではないかと聞きました。しかし、彼女が言うには、スタンダードな表記法によれば、読みとしてはおかしいけれども、それは正しいのだそうです。本当はCの下に尻尾がついた文字を当てるのですが、英語ではその文字がないのでCをあてているのだそうです。私はキュラソー(Curaçao)のソーを思い浮かべました。なるほど。しかし、Cao Caoではひどすぎると、私には不満が残りましたね。知識のない大部分のアメリカ人(私もアメリカ人じゃないけど説明を聞くまでその1人だった)はカオカオと発音しそうじゃないですか!

なお、皆さん当然ご存知かもしれませんが、中国では三国志は有名ではありますが、日本のように娯楽読み物として絶大な人気があるものではありません。たとえばWikipediaに三国志の項目があり、その歴史が出ています。(日本の小説としての三国志の前書きや後書きにもたいてい書いてありますが。)日本での現代の人気は、日本の作家が小説に構築しなおし非常におもしろい読み物に仕立てたということのようです。なので、中国人と日本の三国志のアイデアを前提に三国志の話をしても話がかみ合いません。(私と同僚はこの点について以前に話をしていたので、今回はその点の説明は省くことができましたが。)