日本は選挙戦で忙しいですよね。アメリカでは医療保険改革で忙しいです。アメリカの医療の話はとても複雑で良くわかんないです。制度上の大きな視野に立った話も難しいですが、一保険加入者が医師に治療を受けるにも、医者が自分の保険のネットワークに入っているかを確認しなきゃならないし(特に専門医にかかるとき)、自己負担率もいろいろだし、日本に比べて複雑です。

何が問題なのかも立場によって見方が変わると思いますが、医療保険に経済的事情などで入れない人がたくさんいる、全米で使っている医療費が他国に比べて莫大なのにかかわらず受けられる医療の質が必ずしも良くない、という点については争いないのではないかと思います。日本のような公的資金をも使った国民皆医療保険の国から来た人には、なぜアメリカ人は、この不便な、貧しい人に厳しい制度を、もっと積極的に変えようとしないのか、不思議な気さえします。

ところで、数日古い話題ですが、Whole Foodsというオーガニック食品などを売っているチェーン店がfacebookなどでボイコット(Whole boycott)を呼びかけられています。Chief Executive John Mackey氏が、オバマ医療保険改革に反対する記事をWSJに投稿して、その中で“Americans do not have an intrinsic right to healthcare”と書いたのです。Whole Foodsの顧客層はリベラルな小金持ちが多いのですが、彼らを怒らせてしまいました。ヘルスケアが本来的(intrinsic)権利でないという発言は、無神経だと思います。(間違ってはいないけどね。)極論すると、貧乏人は医療を受けなくてもいいという風に解釈できるからです。私もボイコットに便乗。でも、Whole Foods でなければ買いにくいものもあるので、Partial boycott