皮張りウィーク |  カズの日記

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 関東を中心に活動するSambista兼Drum Circle Facilitatorの活動日記です

先週、8匹目のゴン太に皮を張ったのを皮切りに、
この一週間、皮張りが続いています。

日曜日にはお友達のクイーカの皮を公開皮張り会。
そして昨日今日でアミーゴのスルドの皮を張りました。

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今時のスルドの皮ヘッドはこんな感じで、
機械で金属枠をつけたものがほとんどですが、
たまにこんな感じで、昔ながらの皮巻き式のヘッドもあります。
皮が破れた時が大変なんですが、こっちの方が音はいいんですよね。
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で、アミーゴのMikaのスルドはこの皮巻き式、
年末のパゴーヂで皮が破れてしまったので、
20インチのスルドの皮を、破れた18インチに移植(張る)することになりました。
いつも張っているクイーカが大体9.25インチなので、約2倍の大きさ。
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ん~、こうやって枠を比較してみると大きいなぁ。
ここまで大きいと皮を水で戻すのにたらいに入りません。
皮と一緒にお風呂に入って、風呂で皮を戻す荒技を使いました(爆)

皮を水で戻すこと2日。さあ、張るぞ~。
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技術的には小さい枠に張る方が難しいので、大きいこちらの方が楽!
…とは言うものの、一度張った皮の再利用で皮が古いこともあり結構手強い。
人間のお肌と同じで、皮も若くてイキのいい肌とか、
古くて弾力に欠ける肌、乾燥肌、毛穴がきめ細かい肌…いろいろありまして、
やはりいい肌の皮の方が張りやすいものなのです。
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やっぱり外周が長い分だけ、時間がかかります。

何とか頑張って2時間半かかって張り終わりましたが…
やられた…(´д`lll)
張った皮は楽器に装着して乾かします。
私も18インチスルド持ってるので、それに装着して乾かそうと、
皮のついたヘッドだけアミーゴから預かったのですが、
すみません…ブラジルナメてました(-"-;A

同じ18インチなのに私の18インチの方が大きくて枠が楽器にハマらない…。


いや~、ブラジルの楽器、個体差大きいのすっかり忘れてました。
しかもヘデンサォン(楽器のメーカー)の木枠、作りが雑だから、
皮を張ったヘッドを楽器に着けられず、10分程度放置していたら、
みるみるうちに木枠が歪み始めて、木枠のジョイント部分が折れてきた。

…敗北っ ◯| ̄|_
泣く泣く張った皮を枠から外し、
枠をストックしておいた檜の板で補強して一晩放置。
夜な夜な大泉に車を走らせ、Mikaからスルドを引き取り、
一夜明けて、皮張りリベンジ!

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木枠もガッツリ補強してキレイにしました。
そして、皮が古くて乾燥肌の上、弾力がないことを考慮して、
とにかく皮が乾く前に、スピード勝負で張ることに…。
ものすごく集中して、いつもの倍以上のスピードで張りました。
18インチをほぼ1時間で張っちゃいました。昨日の半分以下の時間。
いや~、やればできるじゃん、自分。
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今回、皮の大きさがギリギリで、
枠に巻き込む余白が少なかったので、最後の手段、タッカーで仕上げを。
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あまりお勧め出来ない力技です(汗)

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今度はきれいに楽器にハマりました。

あとはリムつけて、タハーシャが垂直なのを確認しながら、
ていねいにワッシャー入れて、ネジ締めて…

じゃ~ん!完成っ!!
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あとはゆっくり乾かして、乾いたらチューニングです。
潤いのない皮なので、倍音を押さえる為に、
乾いたらミンクオイルで潤い補給もしてあげよう。
これで、金曜日のパゴーヂでいい音鳴ってくれたら嬉しいなぁ。
MikaのスルドとRodolfoのパンデイロに挟まれて、
ゴン太鳴らすのってものすごく気持ちいいんです。
もちろん、ついて行くのに必死でいろんな汗もかきますが、
本当に贅沢なひとときです。

スルドの皮張りも楽しいなぁ。自分のスルドも木枠作って張っちゃおうかな(爆)

明日はお友達のクイーカの皮を張ります。いよいよ皮張り週間のラストです。
明日も頑張ろう。