ためして、知覚過敏! | 愛媛の歌う歯医者 (奇蹟の口福デンティスト)

愛媛の歌う歯医者 (奇蹟の口福デンティスト)

四国の愛媛県東温市で駅前歯科医院を開業し30年になります。
コロナウイルスも含めて、細菌(ウイルス)は口腔粘膜を通して感染します。
肺炎(ぜんそく)の死の淵から奇蹟の復活をした歯科医が、幸せな生き方へのアドバイスがお伝えできたらと思ってます。

知覚過敏の原因その1・歯周病

知覚過敏を引き起こす象牙質の露出。その原因の1つは、歯ぐきにあります。

実は、歯ぐきに覆われている歯の根元付近は、エナメル質がありません。そのため、歯周病などで歯ぐきが下がり、歯の根元が出てしまうと、象牙質がむき出しになってしまうのです(注)。

つまり、このタイプの知覚過敏は、歯周病のサイン。「しみる」のが嫌で歯みがきを控えめにしてしまうと、よりいっそう歯ぐきの状態が悪化し、象牙質が露出、さらに「しみる」ようになる、という悪循環に陥ってしまいます。

歯周病が悪化すると、歯を支える骨が溶けて歯が抜け落ちてしまうこともありますし、心筋こうそくや糖尿病など、全身の病気にも悪影響を与えることもあります。

歯周病タイプの人の対処法

●正しい歯みがき・・・歯みがきで歯こう(プラーク)を毎日取り除く。(歯科医院で歯みがきの指導を受けると良い)
●歯周病治療・・・すでに悪化してしまった人は、歯科医院で治療を受ける。

注:歯ぐきに覆われている歯の根元部分は、エナメル質のかわりに「セメント質」という薄い層があるが、短期間でなくなってしまうため、すぐに象牙質が露出してしまう。


知覚過敏の原因その2・くさび状欠損

象牙質が露出してしまう2つめの理由は「くさび状欠損」です。歯の根元部分のエナメル質と象牙質が大きく削られて、文字通り「くさび状」にえぐれてしまう現象です。

「くさび状欠損」は、近年まで「歯のみがき過ぎ」が原因で起こると考えられていましたが、最新の研究で、もっと大きな要因があることが分かってきました。

それは、歯の「くいしばり」。くいしばると、歯に大きな力がかかり、根元のあたりにその「ひずみ」が集中します。こうした力が繰り返しかかることによって、歯の結晶にごく小さなキズが発生。そこを、ゴシゴシみがき過ぎると歯が削れてしまうのです。

かみ合わせが悪く特定の歯に力がかかる人、スポーツ選手、寝ている時に歯ぎしりをする人などがこの状態になりやすいといわれます。こうした人は、気付かないでいると歯がパックリと割れる危険性もあるのです。