( ੭ ˙࿁˙ )੭ ᐝ 星 子 さ ん . 。○ AAA story -2ページ目

( ੭ ˙࿁˙ )੭ ᐝ 星 子 さ ん . 。○ AAA story

AAA さんのお話をかいております。














Shinjiro side .





ピンポーン…





只今、深夜の12時。


こんな時間にくる奴なんて
アイツしかおらん。


いうて、顔が緩んでるのは事実で。


アイツにいつだって、心を動かされてる
って自分でも分かっとる。






ただ、こんなにも満たされない気持ちに
なってるのは



アイツがスキなのは、俺じゃないからや。





オートロックを外すと、控えめに
開かれるドア。



そして、可愛い姿が見えた。







「やから、こんな時間にくる時は
迎え行くから言うてや」




こんなん、他の男が放っておくわけ
ないやん。


一人で外を歩かせるとか心配以外の
何者でもないわ…。



ハァ、と
小さく溜息を零した。










「ご、ごめん」




千晃が申し訳なさそうに謝るだけで、
許せるなんて俺はバカみたいに単純。



( そんなん、千晃にだけやけど )






「また、寝れなくて。あの人ばっか
考えて寝れないの。馬鹿だよね」




千晃は、天国から地獄に突き落とす
天才やと思う。



ソレに振り回されて一喜一憂する
俺も大概やけど。





千晃が寝れない時には、俺が側におる。




それを言い出したのは、
間違いなく_______俺やった。





今から一年前のこと。




同僚の千晃は、同じ部署で働く
上司さんと付き合っとった。






当時から千晃一筋やった俺やけど、
相談相手として千晃から何度も
話を持ちかけられて




その度にクルシかった。










話を聞く限りラブラブな二人やった
はずやのに、いつも通り居酒屋で
呑んでた時


いつも笑顔の千晃が____泣いてた。




『ち、あちゃん!?どうしたん、
どっか痛い?』



焦りまくる俺に対して、千晃はフルフルと
首を振って否定した。



『…別れたんだあ…』



『…っ、』



いっぱい泣いとるくせに、無理して
笑おうとする千晃に胸が痛んで
どうしようもなかった。




それと同時に、キミへの想いがアフレタ。




『俺…ちあちゃんの為なら、
何でもするで』




そんなクサいセリフ、この先言うことは
きっとないはずで





だから、そう言ってしまうくらい俺は、


( 俺がその笑顔を守りたい )




そう思ったんや。
 






あの人ばっか考えてて、寝れない
千晃は見ていられなくて



『ちあちゃん、寝れん時は俺の
家に来てええよ』




思わずそう言っとった。



そう言うても中々家に来んかった
けど、ある日の深夜十二時にキミは来た。






分かっとる。



タイセツな人がおるってことくらい。
やけど、俺が側におりたい。




ただそれだけ。





「はい。いつものやつ」




千晃が家に来た時にいつも出すホットミルク。



「ありがと」



フーと冷ましながら飲む千晃が、可愛い。


この瞬間が、たまらなく愛しく感じる。





「ほら、ちあちゃん。おいで」




ミルクを飲み終えたちあちゃんを
寝室へと導いて、二人でベッドへと
足を踏み入れる。
 





「ふふっ、あったかいね」




頬をピンクにしたちあちゃんも、




二人で入ると少し狭くなるベッドも、




ちあちゃんから香るシャンプーの匂いも、





全部がタイセツで、イトシクテ。



( そんなこと、キミは知らない
だろうけど )





「真ちゃん…、いつもありがとう」




「ええよ。俺は、ちあちゃんの側におるから」




これが、俺なりの精一杯の告白。


千晃は気付いてない様子やけど。






「おやすみ」



そう言いながら、ソッと布団をかけた。




「おやすみ」




そう言い残して、眠りに堕ちていった君。

すぐに規則正しい寝息が聞こえてきて、
千晃の頭を優しく撫でる。





「________… な、おやくん」





キミの頬に流れた一粒の涙に、
見て見ぬ振りをする。



ギュッと強く抱きしめる。





「ちあちゃん、好き。俺のこと
スキになってや」





そんな呟きは静かな寝室へと響いて、
それがなんだか虚しかった。






どうしても、君がいい 。

朝、キミが起きたら俺のことを
スキになってくれてたらええのに。