リチャードリンクレイターの映画全然見たことないな〜って思ってwiki見てみたんだけど、『スクールオブロック』とか『バッド・チューニング』とかちょこちょこ見てた。見てないな〜って思うのは、『6才のボクが、大人になるまで』を見よう見ようと思いつつ見てないからだと思う。

この作品も三部作続いてるって事くらいしか前知識なかったんだけど、とても良かった。
電車でたまたま男女が出会うところから始まるんだけど、これ日本だったら嘘くさ過ぎて成立しないよな〜とか日本映画だと学校なり職場なり、ある程度限定化されたコミュニティ内での恋愛が多いような気がするなぁとか思いながら見てた。
内容としてはウィーンの夜の街を当てもなく二人でぶらぶら歩いていろんな話をするってだけなんだけど、変な詩人に声掛けられたりとかクラブでピンボールしながら過去の恋愛について話したりとかバーでワイン貰いつつグラスパクって芝生で飲んだりとかとにかく好きなシーンがいっぱいある映画だった。
特に黄昏時の観覧車でのキスシーンと、レストランみたいなところで友達に電話をかけるていで二人で本音を言い合うシーンが最高だった。
途中、神がいるとすれば人の心の中にいるのではなく、人と人とのわずかな隙間の中にいるってセリフで鳥肌立ったりした。
こんなに超劇的ではないけど、自分にも何回かある「特別な夜」みたいなものを思い返して、なんとも複雑な気分を味わえる映画だった。