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特別悪いことがあったわけでもないけど
眠れない。2014年も既に半分を消化している。この年の上半期を振り返ってみよう。

散々だった。また警察のお世話になったし、何より僕のことを一番に理解しようと努めてくれていた母を亡くした。そして擦った揉んだでA型作業所を解雇され(ずっと前から作業所のペースについていけない自分と対峙していました)ケータイもいっときは押収され、返却されるおよそ1ヶ月の間は、犬を連れてさっさと遠くへ身の隠れしようと考えたこともあり、その間、頭が不安でいっぱいで満足に寝ることさえできませんでした。

作業所に復帰して「気持ち切り替えてやるぞ!」という意気込みも束の間、作業所で出会った人と禁じられた遊びに虜になっていました。

日付が変わる前、昨日のこと。ある同じ宗教の信者さんとメールで何通かラリーを続けておりました。Mさんが綴った文章からは、家庭環境が尋常ではなく、大変御苦労なさってきた様子で、今はお子さんも大きくなり、親離れも近い年頃なのですが、最近よく耳にする、我が子へ異常なまで依存する母親像にあるので気をつけたいとのことでしたが、実は僕の母もそうでした。
自力で町まで出て買い物に出かけることは、健常な方と比べれば当然負担が重く、なるだけ楽をしたいという願望が現れてもおかしくないことです。

そんな母の、些細でチャーミングな願いすらろくに聞いてあげられなかった僕は親不孝者です。たかがこれしきのことで「怠いし」などとほざいていては、いつまで経っても自立できるはずがありません。

Mさんが患う障がいと僕の障がいは異なるとは思われますが、物事の捉え方は似ていてとても共感できます。
例えば「自分は貧しい暮らしをしてきたのだから、せめて我が子へは楽をさせたい」という切なくてとも逞しい向上心が、Mさんにはあって、例え安い賃金でも日々奮闘している御様子です

Mさんからは度々「上岡君はまだ若いから調子がいいときでいいので頑張ろう」といった言葉をかけてもらえますが、僕はもう30です。生まれてこのかた30年。その間、何をし、何を学び、誰を愛し愛されたでしょうか。

兵庫にいた時とまるで変わっていないと、主観的ではありますがそう思えます。いくら新薬が世に出回り、爆発的ブームを起こしたとしても、薬物中毒者というレッテルは服用を続ける限り、そう簡単に剥がれないことでしょう。国では許可された製薬会社が病院へ売り込みに行き、それにより製薬会社と病院の懐も潤う。

マリファナをすっぱすっぱ吸っていたかつての上司も同じ意見をお持ちのようで、驚いたことに、煙草よりマリファナのほうが依存性も少なく、尚且つ多幸感を味わえるというのです。

ここで誤解しないでほしいことは、巷で起きている不可解な交通事故、人身事故の類は間違いなく危険ドラッグの効果によるものといっても過言ではなく、なぜマリファナ愛用者の上司は一度も下手を打たないのか。そこが大きな違いなんです。


一番の違いは、危険ドラッグを吸引することで体が石のように固まってしまう。マリファナにはそれがないのです。体も頭も動きます。

マリファナを肯定的に捉えるわけではありませんが、これもその国々による文化や法律の違い、また、民度性も関わってくるでしょう。

日本は衛生的で蛇口を捻れば水が出てきます。ある国では路上の両脇に干からびがかった死体が横たわっている。またある国では相変わらず威嚇と牽制をしかけ、またある国では容赦なく武器を乱射しては、人々の命を軽々しく扱う。
もし、アルカイダ武装集団が、神の教えのもと、人を殺したと主張するなら、それは残念ながら神でもなんでもなく、ただの偶像で、あなたがたの地位やテリトリーを守りたいといったエゴイストに過ぎません。


ここ日本でも今でも貧富の差はありますし、特に荒川という僻地はそうです。「助けてください」と叫んだところで誰も見て見ぬ振りで、「キチガイが発狂している」という内容の通報を警察にするのかもしれません。
Mさんともその話で盛り上がっていました。癌で命を引き取った人は涙を流して悲しんでもらえても、キチガイはそうではない、と。実は、母がそうでした。祖母が施設に移り住むようになってから、誰一人として荒川に立ち寄らなくなったのです。唯一、訪ねに来てくださっていたのは、例の宗教の班長さんです。他の同じ部落の人に使いを頼むときは、ガソリン代として1,000円ほど渡していましたが、班長さんはお金など一切受け取ったことがありません。正真正銘、真心のこもった善意でしているだけのことで、やましい企てなど絶対あり得ません。


キチガイキチガイって、放送禁止用語を連呼してますが、たまにはキチガイを演じるのもメンタリティにいいのかもしれません。
投薬治療以外にも、臨床心理士とのカウンセラー。その他に行動認知療法というものまであります。
「人混みが苦手だ」、「コミュニケーションが上手にできない」といった人に、少しずつ苦手分野と向かい合わせて克服する方法です。

僕は特に女性が苦手で、まともに口もきけませんでした。なぜ、そんな僕が風俗嬢を送迎する仕事にたどり着いたのか。やっぱり、僕も男ですから、なんだかんだで女性が好きなんです。

これでもし「僕は同性愛者です」と他人に漏らせば、また違った問題の種を埋めることになります。兵庫でもよくゲイと間違われることがあり、そういう目で見られるのがつらいので、なるべく人混みは避けてきたつもりです。


ところがどっこい。意中の女性はシャイですが、僕のことを可愛がってくれて、心配もしてくれています。

「別に女として生まれ変わるのもいいんじゃない。可愛いし似合うと思う」


正気なのでしょうか。
でも、僕の苦手分野を理解し、受け止め、支えようとしてくれているのは、世話焼きな近所のおばちゃんでもありません。

だから、僕も彼女のすべてを理解し、受け入れ、すべてを認めようと思うのです。