12月も半ばの頃。
繁忙期の為
入社するしないに関わらず
1月中旬までアルバイトをしてくれないか
と頼まれ
延長戦が決まった日。
この日は
ボーナスが出る日だそうで
所長に飲みに誘われました。
会社の人と酒を飲むという行為は
実に3ヶ月ぶりでした。
所長としては
半月経った段階でどう考えているか
気になっていたそうで
飲みの場で聞こうという裏テーマまで発表していました。
人数の少ない職場であり
社員は所長と事務員のみ。
普段は飲みなんて滅多にしないのでしょう。
会社から歩いていける範囲で
飲み屋を探しました。
田舎の住宅街なので
行く所は限られています。
--------------------------------
所長は
会社の組織的な部分や
長野営業所で抱える問題
僕の行き先
などを話してくれました。
普段
暇長時間移動中の車内でする話と
さほど変わりはありませんが。
僕は
東京に行きたい事も話しました。
入社するかしないか
それ以前に長野にこのまましばらくいるか
半年もしないうちに東京に逆戻りするのか
所長も
生まれは長野ですが
関東の私立大学を出て
それから東京の会社に勤務していた経歴があり
僕の気持ちを理解して下さいました。
長野で働く事は決して悪くはありません。
トラックの運転を除けば
この会社で働く事も悪くはないと
2週間働いた時点で思っていました。
僕は面接時の筆記テストの出来が
非常に良かったそうです。
僕は小中でそろばんを習っていて
暗算に関しては六段まで取っていました。
唯一の自慢ポイントでもあります。
計算は誰にも負けない自信があります。
簡単な計算問題を限られた短い時間の中で
難問解けるかという
算数的問題が多かった筆記テストは
完全に僕の土俵でした。
それもあり
会社では地頭のいい子が来た
と思っていたのです。
3社目に受けた会社のwebテストが
お手上げ状態だった僕にとって
そんな僕ですら評価するほど
レベルの低い会社なのかと正直思っていました。
所長も僕を頭のいい人間だと思っており
そんな将来有望な原石を
うちの会社なんかに置くのは勿体無い
とよく言っていました。
はっきり言って過大評価しすぎですが
東京のもっといい会社に就職するのを
応援してくれる風でもありました。
とかいえ
喉から手が出るほど
社員が欲しいというのも現状。
所長も
「どっちがいいんだろうなあ、、」
と悩んでいました。
人間関係が合わなく無さそうなら
踏み台にでも何でもしていいんで
とりあえず3年くらい仕事してみるのも
悪くはないのかもなあ
とも話していました。
この所長との飲みで
直前まで入社しない寄りの考えだったのが
少し入社してもありなのかな
という考えも出てきて
さらに頭を悩ませる12月の後半になりそうです。
