こんにちは。クク・ドンビ院長です。
以前、私のYouTubeチャンネルで切開法の二重手術において、
ハム目除去は必須である、というテーマで動画を投稿したことがあります。
二重ラインより下の部分は、大きく分けて3つの層で成り立っています。
外側から順に皮膚、目を閉じる筋肉(眼輪筋)、
瞼板軟骨で構成されており、この部位には
皮下脂肪や眼窩脂肪といった脂肪層は一切存在しません。
そのため、この部分が厚い方の厚みを改善するには、
一番外側の皮膚や一番内側の瞼板軟骨を削るわけにはいかないため、
結局のところ
真ん中にある目を閉じる筋肉の層を削肉するしかないんですね![]()
この部分についてお話ししたところ、
「目を閉じる筋肉を除去したら、目が閉じなくなってしまうのでは?」
「皮膚が瞼板に張り付いて、強い癒着が起きるのではないか?」といった
ご心配のコメントをいただきました。
たしかに、動画だけをご覧になった方であれば、
そのように思われるのも無理はありません。
YouTubeはどうしてもサムネイルやタイトルを
少し強調して表現することがあるため、
すべての症例で必ず行うかのように伝わってしまったかもしれませんが、
実際にはそうではありません。
日本や韓国の人々の中には、元々の皮膚が非常に薄く、
このようなハム目除去の工程を
必要としない方の割合はそれほど高くありません。
むしろ、すでに初回の手術を受けられた方のうち、
ライン下がぷっくりと
太く腫れぼったく見えるお悩みから再手術を
ご検討されている方の方がはるかに多いのが現状です。
そのため、私は非常に多くの方に必要な工程であるという意味合いで
お伝えしたものであり、
すべての方に必須で行うという意味ではありません。
それでは、多くの方がご懸念されている点について、
一つひとつ解説してまいります![]()
![]()
まず、「目を閉じる筋肉を除去して、
なぜ問題が生じないのか」という点についてです。
二重ラインの下側というのは、
想像以上に非常に狭いスペースです。
ここで除去する筋肉は、目を閉じる筋肉全体の約5%以内にも満たない
極めてわずかな部分であり、
実際に目を閉じる主な機能はその外側にある
もっと大きな筋肉群が担っているため、
日常の瞬きや閉眼には全く問題ありません。
(※もちろん、同時に目つき矯正を行った場合は、
その影響で術後初期に少し目が閉じにくく感じられるケースはあります。)
次に、「皮膚が瞼板に過剰に癒着してしまうのでは」
と心配される方もいらっしゃいます。
このような問題は、皮膚や筋肉の層自体が元々薄い方に
無理な処置を行った場合に生じ得るリスクです。
そうした方々には、端からハム目除去を行う必要自体がありません。
わざわざ行う必要のない作業に
余計な時間を費やす理由はないからです。
切開二重手術を行っていて常に感じることがあります。
それは、解剖学的な構造は誰もが同じであるにもかかわらず、
その「厚み」には個人差が非常に大きく現れるということです。
皮膚と筋肉をすべて合わせた厚みでさえ極めて薄い方がいる一方で、
皮膚の層だけで先述の薄い方の「皮膚+筋肉」
を合わせた厚みよりも分厚いケースもあります。
そして、そのような方は往々にして筋肉の層も一緒に分厚いことが多いのです。
結果として、皮膚と筋肉を合わせた全体の厚みは
人によって3〜4倍ほども差があると感じられるほどです。
そのため、私がハム目除去を行う基準は明確です![]()
「この処置を行った後でも、
残る皮膚の厚みが十分に保たれる方」にのみ試行します。
実際、そうした厚みのある方々は、
筋肉をしっかりと整理した後でも
二重ラインの下が薄くなりすぎるようなことはまずありません。
特に真皮層が厚い方は、
皮膚そのものが十分な厚みと
クッションの役割を果たしてくれるためです。
したがって、ハム目除去はすべての人に行うものではなく、
手術後も二重ラインの下が
ぷっくりと太く残ってしまうと予想される、
「皮膚や筋肉の層が厚い方」に限って適用する高度な術式なのです。
本日お話しする内容もまさに、
このような組織処理が行われなかったことで
「二重ライン自体は高すぎないのに、
ハム目のように見えてしまっていた目元」
を改善した再手術の症例です。
実際に再手術のために来院される患者様を見ても、
皮膚が瞼板に過剰に癒着して
見栄えが悪くなっているケースはそれほど多くありません。
むしろ、分厚い筋肉層がそのまま残っていることで二重が取れてしまったり、
ライン下がハム目のように厚ぼったく見えたりして
悩まれている方の方が圧倒的に多い印象です。
それでは、実際の症例を見ながら詳しく解説してまいりましょう。
こちらの患者様は、
二重ラインの下側がかなりぷっくりと太く腫れぼったい状態であり、
その影響で二重の固定自体も十分に強固でなかったため、
皮膚が余って垂れ下がっているような印象まで伴っているケースでした。
初回の二重手術では
一般的にハム目除去を行わないことが多いため、
それによって生じやすい典型的な症例と言えます。
ラインそのものは決して高すぎるわけではありませんが、
明らかにハム目のように膨らんだ質感は残っている状態でした。
もし前医でこの余った皮膚と筋肉までもを
無理に上へ強く引き上げて固定していたとすれば、
今よりもはるかに不自然でぶ厚いハム目ラインに
なってしまっていた可能性もあった症例です。
そのため、この症例では余っていた皮膚を
一部切除する方法でラインをほんの少し下げてデザインし、
ぶ厚く見えていた部分はハム目除去、
つまり目を閉じる筋肉の層を綺麗に整理することで、
皮膚が自然になだらかに
伸ばされるようにいたしました。
結果をご覧いただくと、
二重が見える高さ自体は大きく変わっていませんが、
ラインの下側が格段にスッキリと軽やかに見え、
腫れぼったい印象も和らいで全体的に
かなり自然な目元になったことが
お分かりいただけるかと思います。
前述いたしました通り、皮膚や筋肉の層が厚い方の場合、
筋肉を整理したからといって
その部位が薄くなりすぎたり、
引きつれて不自然に癒着して見えたりすることはありません。
残された真皮層だけでも十分にその厚みと
クッションの役割を果たしてくれるからです。
要約いたしますと、私たち東洋人は西洋人に比べて
皮膚層が厚いケースが多く見られます。
そのため、皮膚が薄くて生じる問題よりも、
皮膚や筋肉が厚いために生じる問題を
抱えている方の方がはるかに多いのです。
むしろ皮膚が薄い方であれば切開法自体が必要ないことも多く、
非切開法だけでも一生とれることなく
綺麗な二重が維持されるケースが多々あります。
結局のところ、
初手術で切開法を選択されるケースも、
二重が取れてしまって再手術をするケースも、
ハム目が原因で再手術をするケースも、
その多くは皮膚の厚みが
根本的な原因になっていることがほとんどです。
だからこそ私は、皮膚や筋肉が厚い方の切開二重手術において、
ハム目除去は
極めて重要なプロセスであると考えております。
そうしてこそ二重の保持力も高まり、
仕上がりもはるかに自然で、
ハム目のような不自然な結果を防ぐことができるからです。
動画では限られた時間の中で要点のみをお伝えしようとしたため、
一部誤解を生んでしまった部分もあったかと思います。
しかし、手術というのはすべての人に画一的に適用されるものではありません。
ハム目除去もまた、
執刀においてさらに20〜30分ほどの
時間と手間を要する繊細な技術であるため、
必要のない方にまで無理に行う理由はどこにもありません。
ただ、私が数多くの切開二重手術を執刀する中で実感しているのは、
「切開法を必要とする患者様のうち、
こうした組織処理が必要な方は8割以上にのぼる」
ということです。もちろんその割合が高い理由も、
そもそも切開法を選択される患者様自体、
皮膚が厚いケースが多いからだと考えております。
思わぬ誤解を招くこともありましたが、言うまでもなく、
必要もない施術を行って
不必要な副作用を作るようなことは一切いたしません。
「本当に必要な方に適切に施した際、
極めて高い効果が得られる重要なプロセスである」
とご理解いただけますと幸いです![]()
