自分を変えたいと思うときに、多くの人たちは強くなりたい、たくましくなりたいと願います。
そして、ハードなトレーニングをはじめてしまう人がたくさんいるんです。
強くなる。
たくましくなる。
悪いコトではないのですが、ハードなトレーニングをして鍛えなくても強くなる方法はあるんです。
それなのに、鍛えないと強くならない、たくましくならないと思っているから、限界ギリギリのところまで自分を追い込んでしまうんです。
目一杯やらないとできない課題を与えたり、余裕のないスケジュールを立ててみたりと、自分で困難な状況にしてしまうんです。
自分を追い込んだほうが、動けるという人には向いているのですが、そんなに多くはないんです。
一時的なコトなら耐えることができる人はたくさんいるんです。
でも、この先も続くとなると、多くの人は耐えられなくなるんです。
はじめからハードなトレーニングで鍛えていくというやり方は、継続してやっていくコトには向いていないんです。
スポーツの世界でも、ハードなトレーニングをするには、準備のストレッチや柔軟に時間をかけるんです。
また、トレーニング後のマッサージをしっかりと行うことで疲れを残さないようにしているんです。
こういった続ける工夫があるからこそ、ハードなトレーニングが可能になるんです。
折れない強い心。
たくましい心。
憧れてしまうのはわかりますが、急に強くなる、たくましくなるコトはないんです。
少しずつ、強く、たくましくなっていくんです。
ハードなトレーニングをすれば、短期間で強くなる、たくましくなるということではないんです。
それに、ハードなトレーニングをするには、環境が整っていないとできないんです。
私たちは、プロスポーツ選手のように1日の大半をそのことだけに割く事ができるというような恵まれた環境にいるワケではないんです。
仕事や家事、育児の合間に、自分の時間を見つけて取り組んでいるんです。
多くの人はスキマ時間を活用して、自己成長に励んでいるんです。
まとまった時間がとりにくいからこそ、ハードなトレーニングをして短時間で濃い内容をと思ってしまうのですが、これが逆効果になるんです。
まとまった時間がとれないときは、ハードなトレーニングは向いていないんです。
強くなる、たくましくなると思うのは悪いコトではないんです。
ただ、鍛えなければいけないと思うのは安易な発想なんです。
自分に向いていないやり方をしてしまうと、自分が傷ついてしまい、さらに弱くなってしまうんです。
今の自分と全く違う、あるいは正反対の自分になろうと思うときは、自分を否定しているコトが多いんです。
そんなときは、自分の持っているモノを活かせるような発想ができなくなるんです。
弱さを克服するために、強く、たくましくなる必要はないんです。
あなたの良さである、優しさや繊細な心が小さくなってしまうんです。
弱さはあっても良いんです。
しなやかさがあれば良いんです。
しなやかさがあれば、さらりとかわすことができたり、心が折れるということはなくなるんです。
イヤなコトは跳ね返す弾力性があるんです。
今のままで良いんです。
ほんの少しだけ、心を拡げてみると、しなやかさが増していくんです。
自分の中にあるワクを拡げてみてください。
受け入れる態勢をつくって下さい。
それだけで、しなやかになっていきます。