リヴァイ「遅いぞ、クソメガネ。約束の時間から15分オーバーだ。雪まで降ってきちまった。」
ハンジ「ごめん、ごめん。いい本が沢山あって目移りしちゃったんだよ。」
エルヴィン「ご所望の本は見つかったのかい?」
ハンジ「エルヴィン口利きの本屋はさすがだねぇ、おかげでお目当ての本が手に入ったよ!ありがとう、エルヴィン!ところでエレン、ここで何してるの?しかもそんなにパンを抱えて。」
エレン「あ、はい…あいつらとボードゲームをしまして…」
リヴァイ「負けて、使い走りだ。」
エレン「はい…、あ、でも先ほど兵長に、資金援助していただいたので、食堂で出るパンより旨そうなパンが買えました!」
ハンジ「へぇ~、よかったじゃないか、エレン。太っ腹だね、兵士長殿は。」
エレン「はい!」
リヴァイ「お前が戻ってくる間の時間潰しにエレンの買い物に付き合ってやっただけだ。」
ハンジ「ねぇねぇエルヴィン、ところで、お酒なんか買ってどうしたの?何かお祝い?リヴァイの誕生日はもっと先だよね?」
エルヴィン「あぁ、これかい?これは、君の快気祝いだよ。」
ハンジ「私の?」
リヴァイ「そうだ、ハンジ。怪我したときも肝が冷えたが、傷の治りが思ったより長引いていたな。」
ハンジ「あぁ、ごめん。心配かけたね。あの時は事態が事態だっただけにちょっと傷の処置が後回しになってしまってね…熱も思ったより出てしまって…自分でも予想外だったよ。でもお陰様でこの通りピンピンしてる。」
エルヴィン「商会のフレーゲルがハンジの怪我を聞きつけて、こっそり、少しだけだが肉と質のいいチーズを融通してくれたよ。」
ハンジ「フレーゲルが?嬉しいなぁ。」
リヴァイ「それから紅茶もだ。帰ったらまず紅茶を淹れてやる。」
ハンジ「本当に?リヴァイの淹れた紅茶は最高に美味しいから楽しみだなぁ。いい茶葉だったのかい?」
リヴァイ「あぁ、悪くない。貴族の豚野郎どもの間でもなかなか手に入らないものらしい。」
ハンジ「やるな~フレーゲル。でも、リヴァイの手にかかればどんな安物の茶葉でも美味しく淹れてくれるから、茶葉が高級ならきっとすっごく美味しいだろうね!」
リヴァイ「あたりまえだ」
ハンジ「それなら、エレンたちもどうかな?いいだろう?リヴァイ?」
リヴァイ「あぁ、構わん。」
エルヴィン「そうしたら、この前手に入れた蜂蜜を俺から提供しよう。」
ハンジ「エルヴィン、いいもの隠し持ってるね!」
エルヴィン「隠し持つとは人聞きが悪いな、ハンジ(笑)」
エレン「本当ですか?帰ったらあいつらに声かけてみます!」
ハンジ「で、夜はちょっとした晩餐だ。エレンたちも…」
リヴァイ「ダメだ、こいつらはまだガキだ。酒はまだ早い。ガキは大人しく夜はクソして寝ろ。」
エレン「り、了解しました!」
ハンジ「それなら、私が貰ったチーズをお裾分けしよう。そのパンに挟むといい。」
エレン「ありがとうございます!ハンジさん!あいつら喜びます!」
[解説]
時期ははヒストリア即位後、ウォール・マリア奪還作戦決行前で、これからエレンの硬質化実験が始まるかと言うタイミング。
ハンジが地下礼拝堂で受けた怪我が癒えたあとの、とある休日の日の出来事。
もともと、エルヴィン、リヴァイ、ハンジでお買い物でしたが、ハンジが本屋から戻ってこず、エルヴィンとリヴァイで待っている間エレンが通りかかった、
という設定。
で、書いてみました(笑)
購入前からモヤモヤと会話が浮かんではいたのですが、手にとってみて思わず文字起こししてしまいました。
裏設定が自分の中であるのですが、基本リヴァハンなんで(笑)
これも、題名エルヴィンなのに、元々結構しゃべる兵長と、元々口数の多いハンジの会話が主になってしまいました。
pixivにあげるような代物でもないお初ものなのでここに捨て置きます。
お目汚しです。
もし、感想があれぱコメントください。