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映画製作にトラブルが起きるのはよく耳にする。

以前書いた「天国の門」はついにユナイト映画を倒産させるきっかけとなった。20世紀FOXも「クレオパトラ」で危うく倒産しかけた。

 

「スパルタカス」はカーク・ダグラスが製作した映画で、多数のスターが出演しており、中にはかなり癖の強い俳優も出ていた。

監督アンソニー・マンで撮影を始めたものの、出演者のピーター・ユスティノフが演出に口を出し始め、それに振り回されるマンにダグラスはイラつきを憶え、最終的に会社指示で解任することになった。後任は新人ながら「突撃」でダグラスが見出したスタンリー・キュープリックに任せることにした。とはいうものの実権はダグラスが握っていた。

撮影が終わりタイトルロールに、当時レッド・パージで実名を出せなかった名脚本家ダルトン・トランボをどうするかが議論となった。するとキューブリックが俺の名前にすればいいと言い始めた。ダグラスは一文字もシナリオに参加していないキューブリックの厚顔無恥な発言に呆れトランボの実名を出すことに決定した。

トランボはタイトルに乗った自分の名前を見てダグラスに名前を返してくれてありがとうと感謝したという。

 

映画は大ヒットし、キューブリックはアカデミー監督賞を狙い事前活動に走り回り自分を売り込むことに躍起になっていた。結局は監督賞にノミネートされることはなかったので、後年その見苦しい姿を消し去りたいと思ったのであろう、あれは自分の映画ではないと毛嫌いするようになった。

 

それから数年後、ダグラスのもとにマンから電話があった。

「君にやってもらいたい役があるんだが」というとダグラスは「いいよやるよ」と即答した。

「おい、役柄ぐらい聞いたらどうなんだ」とマンが言うとダグラスは「君にはスパルタカスの時、降りてもらった借りがあるから君の映画には出るよ」そして映画「テレマークの要塞」が完成した。