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一年で一番寒い時期、二月の到来である。そうなるとお風呂で温まるのが楽しみになる。

ラドン温泉というのはすこぶる温まり体にもいいと言われている。あちこちにあるようで、いつかは体験したいとは思うものの未だ入浴経験はない。

ラドンは原子番号86番の水溶性ガスだという。しかし映画好きにとって最初にその名前から思い浮かべるのは怪獣のラドンになってしまう。

 

「空の大怪獣ラドン」は大ヒットした「ゴジラ」に続いて作った東宝怪獣シリーズ初のカラー作品だった。

こちらのラドンは翼竜プテラノドンを縮めて命名されているようで、温泉から出没したわけではない。

この作品の特筆すべきはその精巧なミニチュァだろう。東宝のというか日本の特撮映画史上に残る見事な造形だった。

 

そのセットを手掛けたのが美術監督の井上泰幸で、先ごろ東京都現代美術館で特集展が開かれたのだが、行きそびれてしまい残念に思っていたところ、東京調布の区民館で福岡の岩田屋デパート再現セットが展示されているのを偶然見つけた。

映画で目にしてはいるものの、その見事に25分の1に縮小され細部に至るまで精巧な造りには圧倒されてしまう。

現在ではCGにより作られる街並みも当時は手作りの職人仕事で、手抜きは一切なく映画撮影当時のデパート岩田屋が工事中の足場すら繊細に復元されていた。

怪獣映画の見せ場である街の破壊シーンは、そのミニチュァの精度によって決まるといっていいだろう。

それは再現度の高いプラモデルをワクワクしながら見ているような…結局、以前も書いたがオトコとは死ぬまで男の子なのだ。