本日は2月26日、昭和11年大雪の中、帝国陸軍行動派青年将校が政府転覆を計り決起した日だ。
計画は要人殺害の後、帝都に戒厳令が敷かれるまでに至ったものの、最終的に政府転覆は未遂に終わり、自決しなかった首謀者は罪人として裁かれることとなった。しかし彼らの大半は歪んではいても純粋な正義感から行動していたという。
もしそれが成功していたなら歴史はどう変わっていただろうか。
軍部が力を持ち政治を操るという事は、現在でも珍しいことではない。
それがアメリカで起きた時を想定した映画が「5月の7日間」だった。ニーベル/ベイリーの原作をカーク・ダグラスが目を付け企画した作品だ。
映画は米ソの核軍縮条約に反対する軍部のクーデター未遂を扱った政治駆け引きのような展開で、そのころフィーバーしていた007のような派手なアクションの無い映画なので、今では忘れられたような作品になっている。
日本では実際に515事件というテロ事件があった。2月5月はクーデター日和なのかな。
脚本はTVシリーズ・トワイライトゾーンや「猿の惑星」等のロッド・サーリングなので、政治スリラーとしても一級品になった。
そしてダグラスは盟友バート・ランカスターに、計画首謀者と阻止する役どちらでも好きな役をやってくれ、と声をかけた。
ランカスターは首謀者役を選んだので、ダグラスはいつもなら悪役は俺がやるもんだが、と面白がり残った阻止役を演じた。
監督ジョン・フランケンハイマーはランカスターとは以前「終身犯」のときに嫌な思いをしたので難色を示したが、ダグラスは「俺の映画でワガママは言わせん」と説得し映画は完成した、が…仲直りしたフランケンハイマーとランカスターは映画編集段階で、さっさと「大列車作戦」という第二次世界大戦秘話の撮影を始めてしまった。
置いてけぼりのようなダグラス曰く「俺が仲直りさせてやったのに…」
監督のフランケンハイマーは骨太の政治的作品をサスペンスフルに作る名人だが、その一方でアクション映画とか「プロフェッシー恐怖の予言」やピンチヒッターとはいえ「D.N.A」のような変な映画も監督する、オールラウンドプレイヤーというか、いつしか何でも屋のような感じになっていった。
本人としては不満もあったのであろう、次第にアルコール中毒のような晩年になってしまったという事だった。
ロクな監督作品が無いのでアルコールに逃げたのか、アルコールでロクな演出が出来なくなったのか…その負のスパイラルに落ち込んだのか、お酒はほどほどにということか。

