なかなか治療に移行しない間に、1ヶ月前と同じような高熱が俺を襲う

39.6℃ 40.1℃ 40.3℃ 40.6℃どんどん上昇していく

でも幸いなことに、普通の風邪の症状みたいな、喉・鼻・頭の痛みはなかった

好中球の数値に、解熱剤は影響をきたす

だから医師たちは、あまり解熱剤の使用に前向きではなかった

でも40℃を超える熱に対しては、そんなこと言ってられない

ヒトは42℃の体温を超えると生命活動を維持できないらしい

ていうのは42℃を超えると、生きるために必要な体の細胞は死滅するかららしい

先生によると、39℃超えた時点で体にはかなり負担らしく、40℃超えると細胞の維持がどうだとかいうレベルになってくる

だから致し方なく、解熱剤を使用

でも腸管へのアプローチはないから、またも熱への対症療法にしかならなかった

でもこの高熱地獄は一度知ってる

経験は身を助けるとは思ったけど…
そう思った通りにはいかない

前回との決定的な違いがあった

体重と体力

前回入院して、その両方がめちゃめちゃ落ちた

そんで今回はそれが回復する前に、高熱地獄に突入

アレを乗り越えるだけの力は、すでに失ってたワケ

それが故に、熱は前よりも上昇

そして1/14、最高40.9℃まで到達

さらに全身に前回にはなかった皮膚症状と、硬直性の関節痛が発生

手足が動かなくなり、顔面も麻痺

ついにしゃべれなくなった

そして、容赦ない腹痛

体を揺らして悶え、喘いで、痛みを忘れさせようとしかできなかったけど、それをしても、状況は変わらない

いっそのこと意識ぶっ飛んだ方が楽だって思ったけど、強すぎる痛みを知覚して、体は起きていた

たまたま親父が面会に来てて、声をかけ続けてくれなかったら、俺はどうなってたんだろ

あの痛みはわずか数時間だったけど、それでも誰か隣にいなかったら無理だったかもわからん

それくらいかなりキツかった

正直あんなに追い込まれたコトは今までない

俺はビッグマウスなだけで、決してメンタル強いわけじゃない

逃げることのできないリアルな痛みは、今までキツいことから逃げ続けた俺へのツケとして帰ってきたのかもしれない

ある意味初めて自分と本気で向き合えた瞬間だったのかも…

激痛が終わったとき、疲れすぎて、その後しばらく眠ってた

そして数日後ステロイドによる治療が始まった

続く…