容量計算も終わったので、ユーザデータ表領域の設計に取り掛かります。
これが一番面倒なタスクな気がします。
物理ディスク数、RAIDグループ数、等々の要件によって、
表領域をいくつ作成するか、どのように配置するか、を検討します。
表領域の構成は、大きく以下の3点を考慮して検討します。
・管理面
・耐障害性(障害時のリカバリ時間等)
・パフォーマンス
それぞれの観点については、こちらの「第1章 表領域分割・配置の観点」を参照
↓↓↓
http://otndnld.oracle.co.jp/skillup/oracle9i/2_1/index.html
このサイトに記載されているような観点を考慮して検討していきます。
例えば、業務用途で分けるとする場合、
管理面は、
⇒ 当然楽になるので「◎」
耐障害性は、
⇒ この表領域の障害時に、他の業務への影響は出ず、影響範囲を絞り込めるので「◎」
パフォーマンスは、
⇒ 負荷が集中する可能性があるので「×」
という風に、各方針について評価をして行きます。
そして検討した結果、どの方針を採用するか決定し、
例えば、以下のような分割方針を決定します。(ほんの1例です)
(1)テーブルとインデックスを分ける
(2)業務用途別に分ける
(3)データファイルを複数作成し、負荷分散させる。
表領域の設計時点で、どのテーブルへの負荷が高いかという事を考慮した上で
分散設計をするのは、結構しんどい作業だと思います。
その為、データファイルを複数作成し、複数のディスク上に分散させる事により、
ある程度、バランスの良い負荷分散が実現できます。
これは、複数のデータファイルで構成されている表領域にオブジェクトを作成した場合、
エクステントは、データファイルを順番に使用して割り当てられる為です。
~続く~