昔話。オラクルマスター奮戦記(その2)


9i以降のSilverと同等の資格に相当するものでしょうか。
オラクルマスターGold(8i)を取得した頃のお話です。


■2001年8月頃


  DBAチームに出向する事になり、1ヶ月が経過。
  7月末にSilverを取得したものの、未だ仕事の内容はサッパリ状態。
  この頃、先輩に付き添い、理解出来ないまま、Oracleインストール、
 DB作成などをやっていました。
  初めてUNIXというものに触れる事になりました。

  『インストールなんてボタンを押すだけでしょ!』

 と楽観していましたが、
  いやいや、舐めてもらっちゃあ困ります!
 コンピュータの知識ゼロに近い私にとっては、なんとも難しいものでした。


  だって、CD-ROM入れても反応しないんですもん!

  (HP-UXだったので、手動でのマウントが必要でした)


  「マウントって何ですか?」
  「lsコマンドって何ですか?」
  「シェルって何ですか?」
 「Xウインドウって・・・?」


 本当、宇宙語でも聞いている気分でした。
 この頃『自分にはやっていけない。もう辞めよう。』と思う事が度々ありました。


  いやいや、今思い出すだけでも最悪ですね。こんなド素人。。。
  契約を切らずに教育し続けてくれた出向先に感謝です。
 
 # 結局このまま、現在も契約を続けています。
  # この頃の借りは、利子を付けて既に返済しました。多分・・・その筈・・・。


  DB作成の中で、制御ファイルやら、初期化パラメータやら、Goldの「DBA編」に
  載っているようなキーワードが出てきました。
  『なるほど、よく分からないけど、やっぱり「DBA編」の知識は必須なんだな』
  と思ったのですが、壁にぶち当たっていた私は、モチベーションが低下気味で、
  資格の勉強をする気分にはなれませんでした。


■2001年9月頃


  『ここで会社を辞めたら何をしようか。フリーター生活に戻って良いのか?』
  自問自答を繰り返しながら出た結論はこうでした。

  『とりあえず1年間は頑張ってみよう!』

  根拠も何もないのですが、とにかくそう思ったんです。
  で、何を頑張るかというと、
  『1年以内にオラクルマスターPlutinum(8i)を取得するのだ!』という事。
  それまでには、あとこれだけの試験に合格しなくてはいけません。


  ・DBA
  ・PL/SQL
  ・パフォーマンス・チューニング
  ・バックアップ・リカバリ
  ・ネットワーク


  うーん。大変そうだ。。。

 でも、これの全てに合格できるようじゃないと、DBAとしては役に立たない、と言われたので、
 『じゃあ、さっさと取得して見返してやるぅ!』

 と気合を入れ、前述した5科目の黒本(翔泳社のオラクルマスター教科書)を衝動買い。
  買ってしまえば、やらない訳にはいきませんからね。


 # ちなみに黒本は全てビックカメラのパソコン館で購入。
  # しっかりポイント貯めなきゃ損ですから。


 実際、この頃、障害(リカバリ)テストやら、性能テストやらをやっていたので、
 (隣で見ているだけでしたが・・・)キーワード等を調べるのにも役に立ちました。


 それでは、まずはDBAとして必須の知識になる、その名の通り「DBA編」から始めよう。
  一通り流し読みを終えて、目標設定の為、受験日を予約する事にする。
  Silverの時の試験と比べると範囲がかなり広く、内容も濃いから、1ヶ月後くらいで良いかな。
  という事で、10月中旬に受験する事に決定。


■2001年10月


 とにかく黒本を読んで読んで読みまくる。
  そして、今回は、通勤の電車内でも問題が出来るようにと、iStudyではなく
 通称「赤本」(NRIラーニングの問題集)を使用。
  試験日まで、あと1週間くらいの時点で、かなり自信がついてきた。
  残りの1週間は、復習あるのみ。


 そして、試験当日。
 相変わらず、試験開始までは緊張が激しい。
 試験が始まってしまえば、大分落ち着くのだが。
 自分の中では万全の準備ができた自信があったので、スラスラ解ける。

 『これは絶対合格』と確信に満ちて、終了ボタンをクリック!

 53/64(合格ライン42点)で見事合格!

 これでようやく見習いDBAになれるかな。

  次はPL/SQL。これはプログラミング系だから簡単かな。
 研修ではJAVAをやってたし。それに問題も20問だしね。
 まだ、教科書をほとんど見ていない状態でさっそく2週間後くらいの
 10月末に受験を予約。


 1週間くらい、通勤時と自宅で勉強して、ほぼ完璧。
  「DBA編」に比べると、かなり簡単な印象。
 こちらも、黒本と赤本のみで勉強をしました。
 さて、オラクルマスター試験も、これで4回目。
 もうベテランです。
 
 なのですが、やっぱり試験当日は緊張するものです。
 『次回からは、緊張してる時間減らす為に朝イチに受験しよう。』と決意。
 
 試験はというと、絶対合格はもちろん、満点の自信さえありました。
 さて結果は・・・


 17/20(合格ライン14点)・・・あれ?3問も間違えてた?

 ま、いっか。合格だし、気にしない気にしない。

 これでGoldです。金ですよ金!

 Silverと比べると、大分重みがあります。


 仕事も、ほんの少しだけ分かってきました。
 オラクルマスターの勉強をする事で、少しずつ会話ができるようになってきました。
 宇宙語も少しずつ理解できるようになってきました。


 さて、いよいよPlutinumだ!と行きたいところだったのですが、
 Goldを取得して一安心してしまい、Plutinumの勉強は、結局年明けから開始する事になるのでした。


 続く