曇りでも快晴、ディープスカイ!!
第13回NHKマイルカップ
1着 ディープスカイ
2着 ブラックシェル
3着 ダノンゴーゴー
4着 ドリームシグナル
5着 ファリダット
最後の最後で1番人気に推されたディープスカイの完勝。レースはゴスホークケンが押して押してハナに。行くと思われたダンツキッスィは外枠が災いし、400m過ぎたあたりでゴスホークケンの後ろへいくのがやっと。それに、エイムアップビップ、レッツゴーキリシマと続く。馬群もそんなに縦長にならず、淡々とした流れで進む。そして、今日のターニングポイントとなった4角~直線をむかえる。内を選択したブラックシェル、ディープスカイ、そしてダノンゴーゴー。外を選択したファリダット、スプリングソング、サダムイダテン、エーシンフォワード。当然外のほうが伸びると思いきや、まったく逆の結果が待っていた。坂あたりでゴスホークケンが後退して行ったと同時に、ブラックシェルが前に出る。しかし、残り200mで満を持してディープスカイがブラックシェルを捕らえ並ぶまもなく先頭へ。そのまま、突き抜けた。
勝ったディープスカイは道中は後ろから3番手あたりからの追走で直線では内を選択。この日のレースは外差しがスパスパ決まっていたのを考えると、この馬にとって馬場状態など関係なかったようだ。上がりも33.9ですばらしい末脚を繰り出している。疲れがとれることが前提で状態次第だがダービーでも有力候補になったはずだ。
2着は◎ブラックシェル。道中は中団やや後ろを追走し段々と前へ進出していった。直線半ばで抜け出した時は突き抜けると思ったが、期待していたほど切れず、内からディープスカイが来ると抵抗するまもなく置いていかれてしまった。仕掛けが少し早かったかもしれないが、ただ、たとえ遅らせたところで今日のディープスカイには勝てなかっただろう。
3着にはダノンゴーゴー。藤岡騎手の好騎乗が光った。道中は最後方待機で、直線では大きく開いた内側へ。1600mもたないと言われたが、ドリームシグナルに31/2馬身も離した3着。また、この馬は左回りが本当に得意なのだろう。ちなみにパドックではとても入れ込んでいた。
4着は外組最先着のドリームシグナル。道中中位を追走し直線では外へ。しっかりと伸びてはいるがやはり少し長かったようだ。東京では1400mが今の段階の限界だろう。
5着、△ファリダットは掲示板に載るのが精一杯。道中何かチグハグで大外を回ったにも関わらず上がり34.9を叩き出したあたりはさすがの一言。距離が伸びても大丈夫そうだ。
6着に△スプリングソング。中1週という厳しい臨戦過程にも関わらずファリダットにクビ差まで迫った。よくがんばった。
7着、○サトノプログレス。去年のニュージーランドトロフィーの覇者トーホウレーサーとダブった。やはり、ニュージーランドトロフィーとNHKマイルカップは直結しないのか。見せ場もまったくなかった。
サダムイダテンが8着。追いきり後の軽量で+8kgだったようだが、さらに増えた+12kgでの出走。自慢の末脚も不発。一度狂った歯車の修正が必要不可欠。
9着に敗れた▲レッツゴーキリシマ。いつもの粘りがなくズルズルと後退。さすがに疲れがでてきたのか。
10着エーシンフォワード。やはり長かったようだ。
11着アポロドルチェ、2歳ですでに完成していると言われていた馬。このまま超早熟馬で終わってしまうのだろうか。
2歳王者ゴスホークケンは12着。ハナを奪い積極的にレースを進めるも直線半ばで力尽きる。ただ、陣営の作戦ミスといえるかもしれない。朝日杯のときは上がりも最速だったし、一度いい状態の時に好位抜け出しという競馬を観てみたい。
13着は紅一点のエイムアットビップ。やはり、快足馬にこの条件は厳しかった。1000から1400mくらいでは牡馬のなかでも通用すると思うのでそのときに狙ってみたい。
以下、14着アポロフェニックス、15着アンダーカウンター、16△セッカチセージ、17着ダンツキッスィ、18着リーガルスキーム。
結局、内を突いた3頭で決まった今回のNHKマイルカップ。波乱はなく、強い馬がしっかりと勝ったレースだった。