この頃、アートに関わる方と、話をする機会が多いので、アートについてよく考えます。
アートは世界を変えることは可能なのでしょうか?
この質問を、考えるとき、有名な社会に影響力をもっているアーティスト、ギャラリストや、素人ではあるが、アートに関することを行っている方の両面を考えないと行けない気がします。
まず、影響力のあるアーティスト、ギャラリストの世界観は、社会を変える力を持っています。
ですので、彼らは、自分たちが本当に作りたい作品を作ることが可能なのです。(村上隆さんは、今まで、世の中が求めている作品を出し続けていたと著作で述べていました。やっと今、作りたい作品を発表できると述べています)
逆に、素人ではあるが、アートに関することを行っている方は、はたして、自分たちの出したい作品を発表できるのでしょうか?それは、もちろんできます。しかし、それは、アートと呼べるものなのだろうか?自己満足を越えることは、あるのだろうか?何もメッセージ性を付帯してない作品は、アートと呼べるものなのでしょうか?
素人の作品は、基本的に、自己満足で終わることが多い。その中で、飛び抜けた技術力や飛び抜けたメッセージ力を持った作品が、プロへの架け橋になるのだと思います。
結論から言うと、アートには、二種類あるのではないだろうかと。
一つ目は、メッセージ系アートと、
二つ目は、自己満足系アート。
どちらがいい悪いは、ないと思います。メッセージ系アートが普及していけば行くほど、自己満足系アートが増えて行くし、自己満足系アートが増えなければ、そこから飛躍したメッセージ系アートが増えていかない。
いい循環ができるのが一番である。
そして、個人的には、もっとアートが身近に感じてもらえることがいいかなと思う。
と長く書いたが、11月の展覧会の主旨に大きく関わっていくことなので、しっかりとこれからも向き合っていければと思います。