
ジェルの基本形が安定しない、プロ100時間コースの生徒さん。
いつも筆が震えてしまって、フォルムががたついてしまう。
根元をピシッと止められないし、筆を寝かしてまっずぐジェルをつなげない。
小指で支えても、震え続ける・・・。
緊張しているわけでもないし・・・。
100時間コースはほぼ1:1で、一日4時間~6時間べったりついて教えているので、
じーっと見ていたら、その謎が解けました!
筆の持ち方がおかしい!
ということで、セロテープで筆と指を固定して、正しい持ち方、支え方、筆運びをレッスン。
カリキュラムが少し遅れますが、基本形こそが、カルジェルの神髄!
基本形さえできれば、9割マスターしたといっても過言ではないでしょう!
で、この日はしばらく清水明並みにセロテープのお世話になりました。
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・・・・・・さて、お話は変わりますが。
この一年、諸事情によりお休みしましたが、職場に復帰してからは、
いろんなコースの生徒さんを教える機会に恵まれました。
初心者からプロまで。
趣味から自宅開業目指す方まで。
器用な人から不器用な人まで。
接客だけでは、気づけなかったことも、いっぱいありました。
今まで、自分の技術さえちゃんとしていればいいんだ!
エディは技術だぜ!なんて、思いこんでいました。
・・・今までは新人を教えていて、
「あなたは出来ない人の気持ちがわからない」
と言われれば、
「昔は私もできない人だったんだから、その気持ちはわかる。でも、努力もせずに出来ないって開き直る人の気持ちはわからない!」
などど思ったこともあります。(お仕事だから、面と向かってそんなことは言ってないですよ。)
・・・でも半年間、現場に戻れなくて、
復帰しても以前のようになかなか動けなくなって、
まずは教室から、と地元で初心者の方を教えるようになって、
私自身も、基礎の基礎を見直すようになって、
出来なかった頃の気持ちを思い出しました。
・・・悪い意味でもね。
たとえば、ありがちなこととして・・・。
赤→ネイリスト
青→お客様
うまく出来ない→自信がない→値段を下げる→でもお客さんに怒られる→無駄にサービス→お客さんになめられる→さらに値切られる→頑張ってるうちに自分がうまくなる→今更値段をあげれない→損した気分になる→やればやるほど赤字→やめよっかなぁ
・・・ハハハ、あるある。
どんなにアートがうまくても、
土台がしっかりできていなければ、綺麗な仕上がりにならない。
テクニックでごまかしても、ジェルと時間を無駄に使ってしまう。、
その場できれいに仕上げたとしても、
すぐにリフトしてしまっては、プロの仕事とは言えません。
値段を安くしたとしても、
お金をもらっている以上は、その値段分よりちょっとお得と思える価値がなければいけません。
ちょっとお得は、値段のことではありません。
もちがよくて、技術がいいのは当いうまでもなく、
自分の好みを解ってくれていたり
誕生日覚えていてくれたり
前の話を覚えていてくれたりといった、
値段以外の付加価値のことです。
「めんどくさーい」という人は、ネイリストを仕事にするのは向いていないかもしれません。
いくら上手くても人へのサービスができない人は、ただのネイルのうまいマニアです。
値段を安くする=プロとしての責任を放棄できるという事ではありません。
きちんとプロとして恥ずかしくない知識と技術をつけて、
それに相応な値段で接客しましょう。
ネイルの価格は、ネイリスト自身の価格です。
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京都 四条烏丸 カルジェルサロン&スクールDix Bijoux
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