昨日、目覚めた。
昨日はいつものように、デートに行ってきた。いつも通り、2回目の道を通って、いつもの場所へ。
することはいつもと変わらない。でも、昨日は特に楽しかった。
それが前兆だったのかもしれない。
朝から父に話を持ちかけられた。彼と私と一緒に話がしたい、と。
内容は、勉強のことだった。今の時期に遊びに出ることに対して怒っているようだった。
どういう計画を持っているか聞かれたので、2人で話し合っている内容をそのまま伝えた。
そんなことは言われなくても分かっているのだ。
遊びに行ってから、私はお金を持っていなかったので、晩ご飯を食べることもせずに別れた。
2時間後、私が家に帰る途中、コンビニでぶらぶらしていると、彼から電話がかかってきた。
「単位落とした・・・。」
向こうも信じられないようだった。私は、とりあえず頑張りなさいとだけ言った。
帰ってから、最近ちょっと仲良くなってきたように思われていた母にそのことを告げた。母は、やはり私たちの勉強や日々の生活にうるさく文句をつけてきた。正月から待っている。いつになったらやるのだ。何を考えているのだ。向こうはどういうつもりなんだ。向こうに迷惑かけてるんじゃないのか。
そこに父も加わって私を攻撃し始めた。父は母と同じことを言った。
私たちは、去年の8月から勉強のことで話し合うことが多くなった。もとから、学力では彼と私の間には大きな開きがある。そのことも含めて、会う頻度、勉強方法、これからどうするべきか、ずっと話し合ってきた。最近になって、ようやくお互いが妥協できるところで蹴りがついたばかりだった。
そんなことを考えていたとき、彼からメールが来た。「しばらく距離を置こう。」
私たちの間では、それはよくあることだった。別れるための口実ではなく、本当に少しの間距離を置くのだ。
でも、私は悲しかった。妙にその言葉が現実味を帯びていたのかもしれない。
やる気になっているところに人から文句を言われることは、どうしてこんなにやる気を削ぐんだろう。どうしてjこうも辛いことが重なるんだろう。私は、全てが嫌になった。涙が止まらなかった。
親に八つ当たりをした後、私は外に出た。隣の家の屋根に寝転がって、星を見ようとした。星は出ていなかった。
寒い中、私はしばらくそこに横たわっていた。ほんの5分ほどの間だったが、色々考えた。
彼の私に対する優しさに今更ながら気づいた。これからどうすべきかを考えた。ものすごく密度の濃い5分だった。
本能的に、今日は大きな節目の日だと感じた。
ずっとあると信じていて、来るべくして来た節目。
活かさないと。