伊賀線と伊賀上野駅で接続し、運命共同体ともいえる存在のJR関西本線。非電化区間である加茂〜亀山間は、JRが維持困難線区として指定した存廃危機にある路線です。そんな関西本線を活性化させようと、三重県、伊賀市、亀山市、JR西日本が「関西本線活性化利用促進三重県会議」なる組織を作り、様々な施策を検討、実施されています。

例えば、今年2月には、名古屋駅から伊賀上野駅までJR東海のキハ75型を使用した直通列車を運行し盛り上がりを見せました。

その第二弾ともいえる取り組みが、先日公表されました。今回は何と、JR西日本が昨年デビューさせたばかりの豪華観光列車「はなあかり」を今秋に関西から関西本線を経由して三重まで実証運行するというものです。この車両は主に北陸新幹線の敦賀延伸を機に城崎温泉方面への誘客を狙って特急用車両を改造したもの。スーペリアグリーンと呼ばれる2人用個室などを備えた豪華仕様となっています。まさか、そのような豪華仕様の列車を実証運行に持ってくるとは正直思いもつきませんでした。JR西日本の本気度が伝わりますが、それに沿線としてしっかり応えられるよう態勢を整える必要があります。名古屋直通の際も様々なおもてなしの取り組みがありましたが、今回はどうでしょうか。我が伊賀鉄道も上野市車庫の見学ツアーなどでおもてなしに参画しました。

今後、運行日や運行区間など、内容が具体的になるそうですから、それに応じて検討することになるでしょう。

名古屋からの直通実証運行がどのように評価されたのか、そのあたりも知りたいところではありますが、ともに単なる実験で終わることなく実行に移せるように、地元、JR西日本で取り組みたいものです。

JR西日本HPから