先日、今年で17回目となる伊賀焼風鈴列車の準備に行ってきました。



夏らしい簾や団扇で装飾された「ふくにん列車伊賀の四季号」の車内に、地元の伝統産業である伊賀焼製の風鈴を吊り手の間に吊るしていきます。風鈴には地元の絵手紙サークルが作成した短冊が付けられていて、昭和100年を記念した「昭和の伊賀線への思い」が懐かしい絵とともに記されています。



懐かしいモニ5181型や5000系電車が登場する沿線風景がリアルなタッチで描かれ、その横に作者の思いが綴られています。読むと、「伊賀線に乗ってお出かけする前の日は、いつもワクワクして眠れなかった」など感動モノの短冊が多数あることにこちらも感動しました。伊賀線が人々の生活に溶け込み、夢や希望を運んでいたことがよく分かります。

時代は変わっても、人々の憧れの存在であったことを思い出し、輝きを取り戻せるよう微力を尽くしたいと思いを強くしました。

風鈴列車は、ただいま運行中です。猛暑のひととき涼やかな音を聞きながら、昭和の伊賀線に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。