先月、伊賀線丸山駅駅舎内に設置された平和のサインを見てきました。



 昭和20年8月8日、丸山駅から少し南の橋梁近くで列車がアメリカ軍の機銃掃射を受け、12名の尊い命が奪われ、23名が傷を負ったというもの。このことを後世に伝えようとこのパネルが設置されました。

 戦時中、伊賀市内では大きな空襲はなくこの悲惨な事実が唯一の直接的な戦災だったようです。時は正に終戦まであと1週間、この日の前後には原爆投下も起きています。近隣では名張市内の大阪線赤目口駅、亀山市の紀勢本線でも同様の機銃掃射があり、多くの死傷者を出したとのこと。敗色濃厚なこの時期、都市部への容赦のない攻撃が済めば、地方も標的になったのですね。

 しかし、私、長年この地に生まれ育ったにも関わらず、このことを知ったのはかなり後年のことだった気がします。あらためて平和教育の大切さを実感します。

 被災した当時の伊賀線車両モニ5183は修復され、昭和50年代まで走り続けたと推測されますが、戦災の記憶と平和の象徴として保存されてもよかったかも知れませんね。

 このあと、紅葉が盛りの上林大池あたりを散策しました。小春日和の中、水面を渡る風が穏やかで逆さ写真が撮れました。



 ここは撮影スポットとしてお気に入りの場所なのですが、近年、池の敷地内は侵入禁止になリましたので、外側からしか撮影できません。中に入ったら通報されるそうですのでご注意を。