というわけでこんばんは、からばこです。
ウィクロス5周年、おめでとうございます!!!
タイムラインでは今朝から大盛り上がりですね。たくさんの美しいイラストや愛の叫びが、どんどん流れております。
私は絵を描けませんし、本分は文章ですので、もうただただひたすらに愛を叫びます。よろしくお願いします。
お酒の勢いでひたすら愛を叫ぶことになるんでしょうけどね。ダラダラ書きますので、どうぞお付き合いください。
(原点の1枚)
「申し訳ないけど、君にこれ以上仕事させると死んじゃうから」
2016年1月。
そんな言葉を会社の医務室でいただき、失意のどん底で出会ったのが、ピルルクさんでした。写真にある「ピルルクΛ」です。
当時は「遊戯王のトークンカードに使えればいいかな」というつもりで購入しました。少し前、遊戯王がメインだった私が、先輩の家でちょっとだけ触れたウィクロス。その時に手に取っていたルリグが、このピルルクでした。
薬の副作用と絶望感の中、ぼおっとする頭で立ち寄った秋葉原のカードショップで、何かに導かれるように購入し、長財布の中に眠らせていました。
新入社員として入社したはいいものの、激務と真面目な性格から簡単にメンタルを壊し、1年持たずに鬱病で休職しました。
「通常のキャリアに戻ることはないだろう」とまで宣告され、仕事も未来も、結婚を見据えて交際していた恋人も失い、文字通り、何もかもなくなっていた時の出会いでした。
実家に強制送還され、何かをしようと思う気力すらなく、ただぼんやりと窓の外を見ながら、ポケモンの孵化作業で時間を潰す日々。ウィクロスのアニメを見たはいいものの、「この鬱展開、きついな・・・」と尻込みし、ガルパンを見ていた記憶だけあります。
結局2か月で別の職場に復帰しましたが、待っていたのは先のない日々でした。
満足に動かない体と心、そんな自分にもどかしさと焦りばかりを感じて、ぐちゃぐちゃと生きていくばかりの毎日。
遊戯王のCSに出たり、ポケモンのレート戦をやったはいいものの、何となくピンとこず。会社に行って、リハビリのような仕事をして、寝るばかり。
そんな時に財布から出てきたのがピルルクさんでした。ふとウィクロスを思い出し手に取ったのが、タマのムービーストラクと、ピルルクのストラク「ブルーペティション」です。
(懐かしいですね)
「そういえば、ウィクロス、あったっけ」と、ネットで情報を調べながら、自分なりに組み上げたピルルクΛ。初めてウィクロスを教えてくれた先輩の家にお邪魔して、模索しながらのんびり回していたのを覚えています。AMSとCLが強かったですね。
そんな中で迎えた8月。遊戯王つながりの大学の同期に「ウィクロスの公式イベントって面白いから、からばこ行ってみれば?」と声をかけられ、勇気を振り絞って単身行ったのが、「ウィクロスサマーストア」でした。
ピルルクAPEXが登場した直後のイベント。
販売前からテキストを確認し、「この効果とフリーズを組み合わせたら強い?」「リバイブフレアってカードがあるよ」とやり取りをし、結構頑張って組んだAPEXでしたが、2戦バトルでは0勝2敗。勝たせてやれない自分に、腑甲斐なさと申し訳なさがありました。
それ以上に、イベントの面白さが印象的でした。なぜか美女に告白したり、なぜかユーザーがルリグの武器を立体化していたり、なぜかタロットカードで占われたり、なぜかステージで愛を叫ぶコーナーで、緑子を700枚集めている人がいたり。
私もステージに立ちました。
「今日が初めてのイベントです!ピルルクといつか、世界を取ります!!」
拍手と笑いをいただきましたが、私は本気でした。
「病気になってから、こんな大声を出したことってあったっけ」と、帰り際に笑ったことを覚えています。
叫んだからにはやらないとなあ。男だもんなあ。ある目標を立てました。
「ウィクロスパーティースペシャルでベスト4に入ったら、ピルルクの???をお迎えする」と。
それくらい強くなってというか、ふさわしい男になってから、きちんとお迎えするんだと、心に誓いました。
とにかく大会に出て、寝ても覚めてもデッキのことを考えて、負けて負けて勝って負けて勝って勝って負けて負けて。
(2017年2月27日)
半年後、3位に入賞し、公約通りお迎えしました。
東京に売っていなかったので、月曜日の仕事後、名古屋のホビーステーションまで買いに行き、日帰りしました。
自分にとっては「あるから行った」だけでしたが、なんか滅茶苦茶バズりました。「ヤベーのがいるぞ」と。
当時はただただ目標を果たしたことが嬉しくて、1日でも早くお迎えしたくて、名古屋にあると聞いて、時刻表を見たら往復できることがわかったので、行きました。貯金していてよかったです。
今や足を向けては眠れない、みけるさんとの出会いもぴるるくさんがきっかけです。
思えば、ここがターニングポイントでした。
その後もウィクロスパーティーなどではピルルクを使い続けていたんですが、オープンするたびに「もしかしてあの」と聞かれることが増えました。徐々に徐々に自分のことが知られていき、恥ずかしさとちょっとの怖さを感じました。
と同時に、このブログのことも知られていくように。ただのメンヘラ備忘録でしたが、ウィクロスについて扱うことが増え、そのこともあって読まれることが増えました。PVもどんどん上がっていきました。
そして、ブログとピルルクさんを名刺代わりにしたからか、どんどん友達や仲間が増えていきました。「今日は大会、明日も大会、明後日はフリー、その次はカード仲間と飲み会、週末はうぱす!」が日常に。ピルルクに限らずデッキも増え、いつしかウィクロスは、私の中でとても大きな存在になっていました。少しずつですが、体調も良くなっていきました。
(17年の都道府県ツアーでは講師役も務めました)
17年の後半は、世界大会に挑みました。
涙を吞むことが多かったのですが、勝てなかったことよりも、本気で目指したい目標に突き進んだことや、「俺たち良くやったよ!」と笑い合える仲間に恵まれたことが、とても幸せでした。ねへさんと一緒に「飲みクロス」を開催したり、同人イベントでサークル参加したり、シラクラ杯のお手伝いをしたりと、いつの間にかウィクロスを楽しむ側から、ウィクロスの楽しさを伝える側に、徐々に体が傾いていきました。
環境はどんどん変わっていき、リワトのフレインに焼け野原にされたり、ミルルンにアロスが粉々にされたり、タマに思い切り殴られたりと、カードゲームとしてはちょっと苦い思い出が多かった時期でしたけど、やっぱりウィクロスが楽しくて楽しくて仕方なかったです。
後遺症を抱えつつも、体調を取り戻したというか、「今の自分でいいんじゃないかな」と受け止められるように。古い友人からも「からばこ本当に元気になったよね」「立ち直ったよな」と不思議がられつつ、ホッとした表情で言われることが増えました。「ウィクロスとピルルクのおかげだよ」と、自然と言葉が出ていました。
(同窓会の繭の部屋解放戦にて)
18年には二度、貴重な機会をいただきました。
7月からはカードゲーマーさんで、11月からは遊々亭さんで、記事を書かせていただくようになりました。
まさか自分が、雑誌や企業さんのブログで記事を書く日がくるなんて、夢にも思っていませんでした。「この雑誌便利やなあ」「遊々亭ってすごいなあ・・・」と思っていた場所で、自分の名前で、記事を書く日が来るなんて。プレッシャーと喜びを噛み締めて、今も筆を取っています。
そして18年の6月には、デッキまとめサイト「WIOXSSBOX」をオープンしました。「デッキがまとまったサイトがあればいいのに」と昔から思っていたものを、自分で作ってみましたが、まさかまさかの大反響。ブログよりもずっとずっと多くの方に利用されるサイトに成長し、今は私のウィクロスの中で、大きな位置を占めています。
先日はユーザー出展をさせていただきました。2年前のサマーストアに来場者として参加していた自分が見ていた向こう側で、たくさんの人に「ウィクロスはいいぞ!」と叫ぶ立場に、気がつけばやっています。
他にも、コスプレをしたり、コミケに出たり、動画を作ってみたり、絵を描いたり。色々なことをやって楽しんでいます。肝心のカードゲームも、少しずつですが強くなっていきました。憧れだったコンサバやウェディングルリグも、自力で獲得できました。時間かかってごめんな。
何もかも、根っこにはウィクロスがありました。本当に不思議な、魅力的なカードゲームです。
(本当に嬉しかった)
何もかもを失った自分に、ウィクロスはたくさんのものをくれました。
たくさんの仲間を、何かを作る楽しさを、目指したい高みを、お仕事の機会を。文字通り私は「ウィクロスに人生を救われた」プレイヤーです。だからこそもっと多くの方に、ウィクロスの楽しさや奥深さ、不思議な部分や関わる方々の魅力を伝えたくて、私は今日も、キーボードや雑記ノートの前に向かっています。
約束のネバーランドやにじさんじコラボもあり、これからたくさんの方が、ウィクロスを始める予感がします。素敵な世界へようこそと迎える日が、今から待ち遠しくてたまりません。すごい沼だぞ。抜けられないぞ。ようこそようこそうふふふふ。
どん底にいた3年前の自分にかける言葉は、今も見つかっていません。
一度狂った体や心は戻らないし、不満足な自分に苛立つ自分も、心にずっといます。
でももしできるとしたら、ただそっと、ピルルクのデッキを渡すことくらいかなと。「この子があなたを救ってくれる」ということは、今の自分の姿で伝わるんじゃないかと思います。本当に、人生が変わりました。
願わくばこれからも、ウィクロスとの幸せが続きますように。
そしていちユーザーではありますが、その魅力や奥深さを、たくさんの方に伝えられますように。
どこかで誰かが私の文章からウィクロスを知って、それで人生が明るくなったのだとしたら。それは、最上の喜びです。
(こういう節目でかつての相棒が帰ってくるの、ちょっと感慨深い)
ウィクロス5周年、おめでとうございます。
人生を変えてくれてありがとう。ただただ、それに尽きるばかりです。
ウィクロスを通じて出会ったたくさんの方や、いつも読んでくださる皆様、本当にありがとうございます。
これからもよろしくね。ピルルクさんと頑張ります。
ではまた!
「お前前回の記事でちょっと休むとか言ってただろ」というツッコミはなし!だって特別な日だもの!
これ明日読み返したらめっちゃ恥ずかしいやつね。でもいいんだ!特別な日だから!