毎日見る夢は無限のチャンネルで、自分の意思とは関係なく流れていく。それを書き留める方法はないか。舞台は探せば見つかるのか。

毎日通勤時に車窓から飛び込んでくる景色に物語はないか。
車内に響くのはお気に入りのドライブミュージック。
その映像を音楽を取りこぼさず拾えるんじゃないか。拾ったものを陳列できる舞台は、探せば見つかるのか。

毎日読む本と文章の数々。読みながら別の空想が頭をもたげてないか。
その空想は絵空事にあらず。説いて聞かせる舞台は、探せば見つかるのか。

毎日綴る稚拙な文章で網羅できなかった、糸くずのような末端の表現は残ってないか。
きれぎれの糸を集めたら、僕を証明する一本の線になるんじゃないか。糸と糸を結ぶ小さな舞台は、探せば見つかるのか。

時折、出掛ける四季折々の街並み。
印象に残ったものは、老いた瞳が自動的にシャッターを切る。
現像した写真を引き並べてエゴを満たす、そんな場所は探せば見つかるのか。

あと一歩踏み出せない。探せない。
だから、ここで練習。
誰かが言う。

「いくじなし」





意気地なしな僕をどうぞよろしく。