母にピアノの伴奏をしてもらった時のこと
感情の表現の話になり
ふと居間に置かれていた
「鳥類の図鑑」
が母の目に入ったらしく
母が
『楽しく「鳥類の図鑑」を言ってみて』
と言うから
楽しく
『ちょうるいのずかん』
と言ってみた。
そしたら
『じゃあ悲しそうに言ってみて』
と言うから
悲しそうに
『鳥類乃ｽﾞｶﾝ』言ってみた。
母はケラケラ笑って
『じゃあ怒りで』
『CHOURUINoZUKAN』
『じゃあバカっぽく』
『チョールイのずかん』
と次々に言うから
いろいろ
『ChouruiNoZukan』
を言ってみた。
なんだか妙に楽しくなってきて
母も
いろんなパターンで
『チョウルイノズカン』
を言いはじめた。
そんなもんで
しばらく２人で『チョウルイノズカン』合戦になった。
居間からピアノの音が消えて
『チョウルイノズカン』
だけが鳴り響いていたアホな家でした。