21:31 誕生。


先生から

「電話していいよー。その間に縫っとくから!」と言われる。


えっ?そんなもんなの?分娩室って。


とりあえず夫に電話。


「もしもしーーー真顔

疲れた声に、少し笑う夫。


後ろから、「今から産まれるん!?」という子供たちの声。


「産まれましたぁ。」力なく言うと、

「えぇっ!?」と返ってきた。


夜中になるだろうと、母と話していたらしく、また緊急帝王切開になった場合駆けつけるための準備もしていたようで、拍子抜けな返事だった。


陣痛促進剤ってね、凄いんだよ。

初めてだったけどね。


次に母にかける。


「産まれました。」


「えっ、もう?早かったねぇ!」

とこちらも驚きの声。


妹にも電話したが繋がらず。


職場の人にラインする。

事務長にも連絡してくれと言われ、事務長にライン。


分娩室でライン出来るんですねと驚かれる。


色々とやっていたらだいぶ縫い終わっていた。

やることなくなると、縫ってるところが痛くなってくる。


大量に刺さっていた点滴が随分と減り2本のみになった。

汗かいて暑くて靴下脱いだりしていたので、縫い終わって助産師さんと2人きりになると、今度はガタガタ寒くて震えだした。


さ、さむい。


さっきは暑いと言ってたのに勝手な人だ。


熱いタオルで身体を拭きパジャマに着替える。

暖房つけられ布団かけられ1人にされる。


うとうと。

暑くて目覚める。


あっつぅー!!一時間以上経っていた。

誰もいる気配がない。


同じ体勢で、腰痛い。

ナースコール思い切って押す。


暑いです。と言って暖房切ってもらい、トイレに行くが怖くて出ない。

導尿されることに。


怖くて嫌なの。痛いの。

「おしっこ出さないと子宮が収縮しないからね。一瞬よ、一瞬!」となだめられる。


情けない40歳。

助産師さん登場。今思えば30歳もなってないよね。たぶん。それくらい若い助産師さん。


一瞬じゃないしー!

痛いし!

でも500mlくらい取れて、ビビリな私が出せなかっただけだった。


あとどれくらいここにいるんですか?と聞くと、もう少し、と言われたが、分娩室を出たのは日付けが変わっていた。


夕方から日付けが変わるまで。長かった。

いろんなことがあった分娩室。

さようなら分娩室。


アドレナリンのせいか、眠れぬ夜。

赤ちゃんはNICU入院となり、1人の夜。


貧血と高血圧。

右腕に点滴。

何度試みても出ないおしっこ。


もう導尿は嫌だ!頑張れ自分!

フラフラしながらトイレでは闘い、輸液ポンプ持ち運びながらウロウロ。


何度も

「頭は痛くないですか?」

「目はチカチカしませんか?」と聞かれる。


その後も一日何度も同じ質問。

幸い退院する本日まで、そういった症状なし。

昨日からお腹壊して下痢をしているが。。


以上、突然の出産となった一日の流れでした。

忘れないうちに書き留めておけてよかった。